大阪秋の陣(ダブル選挙)・・・ここでも共産党の迷走は続く


                                                         平成23年10月30日記載

  大阪秋の陣(ダブル選挙)の本質は何か、共産党は迷走を続けています。しかし30日付け赤旗に日本共産党大阪府委員会が共同のよびかけ(一面トップ)で橋下・「維新の会」による独裁政治「ノー」の審判をという声明を出しました。その声明は4面に載っていますが、その内容は正しく共産党の大阪秋の陣の戦い方の方針はこれで固まったものと見られます。

  しかし、ここへ到達するまでの共産党の揺れには信じられないほどのおかしさがあります。(毎日の赤旗の記事の揺れがありますこれは全くの想像ですが、今回の声明は大阪府委員会になっていますが、党中央が介入し、この声明を出させたと思われます。(この迷走は一せい地方選挙の原発の安全点(大阪府)と志位氏の原発ゼロ発言(メーデ会場)と似ています。)

  なぜ、このことが言えるかといいますと本日付け大阪民主新報は一面大見出しで
「暴走政治と対決」とスポーツ新聞の見出しのような大きな見出しをつけています。

  一般新聞が「独裁」という言葉を使っているのに、赤旗では23日に始めて「独裁」という言葉が出ましたが、その後日替わりのように見出しが変っています。昨日の見出しは「横暴」でした。これについては大阪秋の陣の中で詳しく書いていますしかし大阪民主新報は今まで意識的にこの言葉「独裁」を避けています。また梅田氏のビラや大阪府議員団のビラもこの言葉を避けています。

   私はこのことに危機感を強め、共産党の維新の会との戦い方は間違っていると先の15通の「意見書」でも触れています。意見書11:共産党は本当に維新の会と戦ったのかこの私の15通の「意見書」は完全に無視されましたが、大阪府の府会議員の団長は私の大学時代の友達であり、これら「意見書」に対する手紙をくれました。その中で彼は私の維新の会に対する評価は間違っている。自分の取った戦術、維新の会の個々の政策と戦うことが正しいと答えています。

  今日までに出された梅田候補のビラや府会報告は、まさにこの立場で書かれています。一番最近入った大阪府日本共産党後援会ニュースの見出しを拾ってみると
◆大阪を変えよう!! 住民のいのちとくらしを守る政治へ 
◆ダブル選挙の対決軸は明確
       くらし・中小企業・防災優先の梅田とわたしさんが 
       くらしを削り、大企業応援の大開発を進める橋下・平松氏か
◆WTCムダ遣いの責任を投げ出し、教育こわす条例案に批判噴出
◆府民の願いに応える日本共産党
 となっており、橋下氏と平松氏を同列に扱い、橋下氏の政治的野心(独裁)を指摘した記事は一切ありません。(ほぼ同時にまかれた府会報告も同じ論調です。)

  おそらく党中央は、大阪のこの状況に業を煮やし、本日の声明を出させたのではと思っています。今後はこの声明の趣旨に沿った宣伝戦が行われることを期待します。