またまた、「怪しげなビラ!」を発行する共産党
              11.11の原発反対運動の位置づけについて

 先日も触れたが、共産党は「11.11全国いっせい行動」の取り組みを、首都圏反原発連合の戦いと区別せず、ごちゃ混ぜにして宣伝している。

  今日(10月31日)赤旗に織り込まれているビラは、発行責任者を明確にせず、ビラの上半分は首都圏反原発連合のビラをそのまま引用している。しかし、残り半分の記事は、「原発やめろ!」と首相や原発を推進する経団連や国会議員に訴えたいけど、東京まで行けない人は大阪や高槻の行動に参加しましょう!と書かれている。

 この呼びかけは誰がしているのか判らない。本来ならばこの呼びかけは、「原発をなくす全国連絡会」でなければならない。なぜ共産党は、共産党系の全ての民主団体と共産党でこの会を立ち上げ、原発反対運動の主導権をとろうとしている。しかし、大阪民主新報の記事や本日のビラ(おそらく共産党高槻市委員会作成?)では、この「原発をなくす全国連絡会」は全く出てこない。

 ビラの後半は、2つの集会の案内になっている。

   ★ 大阪では、「LOVE 脱原発 OSAKA1111」主催:同実行委員会 

   ★ 高槻では、「原発やめろ!宣伝・パフォーマンス」
           主催11・11反原発100万人大占拠と連帯する会(この日だけの会)

 としている。この2つの会に参加を呼びかけているのが「原発をなくす全国連絡会」なのか共産党高槻市委員会なのかが全くわからない。

 さらに、大阪の集会は「脱原発」という言葉を使っている。共産党は何時から「脱原発」という言葉を使うようになったのか。共産党が「脱原発」を認めれば、原水協の今日までの主張が全て間違っていたことになる。共産党はその総括を何時行ったのかを、大衆の前に明らかしなければ成らない。

 共産党の原発政策は、いっせい地方選挙では、「安全優先の原子力政策」、5月1日メーデー以降は「原発ゼロ」であり、9月15日以降は「即自原発ゼロ」である。これに対して社民党の保坂氏は、いっせい地方選挙で「脱原発」を掲げて世田谷区長選を戦った。「脱原発」は、原水禁の政策であり、昔の社会党の政策である。

 これらの総括を一切行わず、いつの間にか「脱原発」に方向転換するなら、その不誠実な対応は国民大衆から必ず見放されるであろう。

資料:赤旗に織り込まれていた発行者不明のビラ