2011年10月26日 水曜日 0:39
大阪秋の陣

 私はこのホームページを10月1日に立ち上げるつもりでした。なぜなら15通の「意見書」の回答期限が9月末だったからです。

 しかし、仕事に追われたことと私がすでに60歳半ばの年寄りであり、ホームページへの挑戦は困難であったため開設が遅れてしまいました。

 そのため大阪秋の陣のコメントが少し情勢から乗り遅れた感があります。
 私は共産党の「大阪秋の陣」の戦いの最大の弱点は、橋下という稀代のペテン師に照準を合わさず、「命と暮らしを守る政治」などという一般的なスローガンで戦おうとしている点が気になっていました。

 そのことを書いたのが最初の記事です。(10月22日)ところが、10月23日の赤旗を見てビックリしました。赤旗に初めて「橋本独裁ノー」という記事が載りました。

 この間毎日新聞等では「独裁」や「ハッシズム」という言葉が使われているのに赤旗はこの言葉を避けてきました。

 なぜ共産党はこの言葉を避けてきたのか、理解できませんが、今日赤旗に折り込まれて入った知事選のビラは相変わらず橋下氏に全く言及していません。共産党は何で戦おうとしているのか不思議でたまりません。

この点を徹底的に追いかけたいと思っています。

◆記載記事の内容◆

 1.大阪秋の陣とは何
          23年10月22日

 2.ついに現れた独裁という 
  言葉
            10月23日

3.マックス・ウエバーと橋下徹
         10月23 

4.権力をもてあそぶプーチンと
 下徹知事は国民(府民)の
  敵!
             10月24日

5.政治用語は正確に
   「独裁」、「横暴」、「暴走」
             10月29日

6.共産党声明、独裁政治
 「ノー」の審判を
             10月30日

7.大阪秋の陣・・・ここでのも
 産党の混迷は続く
            10月30日

8.ゆれる共産党の方針
  「独裁」、「暴走」、「横暴」1
             11月1日

9.迷走する共産党、今頃「わ
 し候補」を降ろす。
             11月5日

大阪秋の陣


  ◆大阪秋の陣とは何か
                                               平成23年10月22日記載

大阪秋の陣は、橋下知事が推し進める大阪都構想を容認するか、「NO」を突きつけるかの戦いです。橋下氏はまれに見る政治家であり、大衆を扇動しあらぬ方向へ引っ張っていく稀代のペテン師です。しかもただのペテン師ではなく、国民を右翼的に組織して自分が独裁者になることを夢見るヒットラーのような性格と実力の持ち主です。(注1)
 共産党はこの橋本氏の野望を打ち砕き、住民が主人公の大阪府・市政の実現を目指す必要があります。(続きを読む)
                                                 
 ◆ついに現れた「独裁」という言葉 (赤旗10月23日13面)
                                               平成23年10月23日記載

  今回の選挙戦は通常の選挙戦とは違い、橋下徹という稀代のペテン師が大阪都構想を掲げ、大阪の権力とお金をすべて自分の手中に納めようと画策し、またそれが成功する可能性がある選挙戦だということです。
  ですから選挙戦のスローガンは、橋下氏の個々の政策と対置しても全く無内容で、橋下氏という政治家が大阪に君臨することを阻止することが最大の争点、政治的課題です。
  しかし、昨日までの赤旗や梅田候補のビラは橋下氏のこの危険な役割(民主主義に対する挑戦者・破壊者)という点を明らかにせず、咲洲庁舎(旧WTCビル)の購入が失敗だったという次元で戦いを進めていました。(ただ、10月16日付け大阪民主新報の6面、市田書記局長の講演は、橋下氏の本質を捉えていました)(続きを読む)
 
 ◆マックス・ウエーバーと橋下徹知事
                                              平成23年10月23日記載

 マックス・ウエーバーの職業としての政治家という本が岩波文庫からは発行されています。実はこの本は私が40年前に大学に入った際、政治学の先生から最初に読め言われた本です。その当時すでにマルクス主義の本を読み始めていた私には、この本が言おうとしていることは何か全くわかりませんでした。覚えているのは政治家にはカリスマ性が必要だということだけです。

  最近共産党は「政治と金」の問題を重視し、小沢氏の政治資金の問題や前原氏の外国人からの献金に対して違法性を追及しています。わたしはこれを見ていて、とりわけ前原氏の昔からの知人の朝鮮人焼肉屋のおばちゃんからの5万円の献金が議員辞職に値する問題か疑問を抱き、そもそも「職業としての政治家」に求められるものは何かを整理する必要があると考え、マックス・ウエーバーの本を改めて読みました。
読み始めるとマックス・ウエバーが橋下徹知事のような性格の政治家に警鐘を鳴らしている部分があることがわかりました。以下少し抜粋します。(続きを読む)

  ◆権力をもてあそぶプーチンと橋下徹は国民(府民)の敵!
                                   平成23年10月24日記載

  いよいいよ大阪ダブル選の実質的火蓋が切られた。橋下徹氏は大阪市長選を維新の会の事務局長の松井氏は知事選出馬表明を行った。この橋下徹氏と松井氏の関係はどこかで見た図柄だ。
  ロシアのプーチンとメドベージェフの関係に良く似ている。プーチンはロシア憲法が大統領の三選を禁じているため、2期8年勤めた後、メドベージェフに大統領を譲ったがこれは4年後に自分がまた大統領に復帰するための手法であった。すでにメドベージェフは来年の大統領選挙には立候補せず、プーチンに譲ると表明している。(続きを読む)

◆政治用語は正確にー赤旗、大阪民主新報の見出しの文字(10月29、10月30日版)
  赤旗は「橋下氏の横暴」、大阪民主新報は「暴走政治」
                                    平成23年10月29日記載

 共産党は橋下知事の政治手法の評価を迷っている。(定まっていない。)赤旗と大阪民主新報でまた違う。さらには大阪府委員会発行のビラもまた違う。
 赤旗は「独裁」という規定が出たり消えたりする。大阪民新報は「独裁」を一切使わない。梅田候補のビラは、「安全・安心の街づくり」どこかの防犯ビラのようで全くのピントはずれを垂れ流している。

  本日の赤旗は「独裁」から一歩後退し「橋下氏の横暴」になっている。大阪民主新報は「暴走」になっている。「独裁」「横暴」「暴走」政治は果たして同じ意味でしょうか?共産党は政治的用語である「独裁」をなぜ使用することをためらっているのか疑問が残ります。(続きを読む)

  ◆橋下・「維新の会」による独裁政治「ノー」の審判を
             日本共産党委員会の声明 (10月29日)  
                                                 平成23年10月30日

   大阪府委員会は10月30日付け赤旗で「橋下・「維新の会」による独裁政治「ノー」の審判を」という声明を「共同呼びかけと」いう形で出しました。
  この内容は今回の選挙戦の特徴を正確に捉えており、優れた内容になっています。
  このサイトのトップページでも取り上げていますが、同日付けの大阪民主新報は「暴走政治と対決」と書いています。また梅田候補のビラや府会報告でも「独裁」言う言葉は一切表れず、「安全・安心の街づくり」や、旧WTCへの移転の失敗をメインにしています。
  共産党は明日以降「独裁政治ノー」で論調をまとめ戦われることを期待します。

 ◆大阪秋の陣(ダブル選挙)・・・ここでも共産党の迷走は続く
                                         23年10月30日

                                    平成23年10月30日記載

  大阪秋の陣(ダブル選挙)の本質は何か、共産党は迷走を続けています。しかし30日付け赤旗に日本共産党大阪府委員会が共同のよびかけ(一面トップ)で橋下・「維新の会」による独裁政治「ノー」の審判をという声明を出しました。その声明は4面に載っていますが、その内容は正しく共産党の大阪秋の陣の戦い方の方針はこれで固まったものと見られます。

  しかし、ここへ到達するまでの共産党の揺れには信じられないほどのおかしさがあります。(毎日の赤旗の記事の揺れがあります)これは全くの想像ですが、今回の声明は大阪府委員会になっていますが、党中央が介入し、この声明を出させたと思われます。(この迷走は一せい地方選挙の原発の安全点(大阪府)と志位氏の原発ゼロ発言(メーデ会場)と似ています。)(続きを読む) 

  ◆ゆれ続ける共産党の方針
              本日付け(31日)赤旗でまたも「横暴」が復活
                                                 平成23年11月1日

  どうも共産党にとって「独裁」と「横暴」、「暴走」は同じ概念のようである。私はこのサイトの二つ上の文書で「政治用語は正確に」を書き、「独裁」と「暴走」や「横暴」は全く違った概念であると書いたが、共産党には判っていないみたいだ。
 しかし、橋下・「維新の会」を「独裁」と認定するか、「暴走」あるいは「横暴」と認識するかでおのずから戦いの方針は変ってくる。

  「暴走」は「乱暴に走る」ことを意味し、例えば野田総理のTPPへの取り組みを赤旗は「暴走」と書いていた。「横暴」は辞書によると「権力腕力にまかせて無法・乱暴な行いをすること」イメージで言うと田中真紀子氏の振る舞いなどがこれに当たる。
  それに対して「独裁」は「一個人、少数者または一党派が絶対的な政治権力を独占して握る政治体制を指す」イメージで言えばヒットラーであることは子どもでも知っている。(続きを読む)

 ◆迷走する共産党、今頃「わたし候補」をおろす。
                                       平成23年11月5日記載

  共産党は自らのお粗末さを世間に公表してしまった。「わたし候補」の大阪市長選からの撤退である。結論は正しいが、なぜこの結論が今頃でたかが重要である。
  結局大阪府委員会は今回の選挙戦の意義を最後まで判らなかった。橋下徹という稀代のペテン師が「独裁」を狙っている。これを阻止することが今回の選挙戦(政治決戦)の最大の課題だ。これ以外には何もない。この把握ができなかったため、つい数日前まで橋下も平松も同じという見出しを掲げている。10月25日赤旗
 それと何回も主張しているが、「独裁ノー」の政治的方針が決まった後も、赤旗やビラは相変わらず、これ以外の論調を述べている。(この「おばかさん」達がなぜ粛清されないのか不思議だ。)(続きを読む)