北九州市市会議員選挙結果と大阪府下衛星都市の選挙結果をを比較する



平成29(2016)年1月30日




 先(1月29日)に大阪府茨木市の市会議員選挙結果について、私の見方を書いた。赤旗は「勝利」だと言っているが私は「敗北」だと思うと書いた。

 昨日(1月30日)行われた北九州市の市会議員選挙と比較すればその違いは明確になる。北九州市市会議員選挙は、善戦している。これは「勝利」と評価できる数字だ。以下に結果を図表にしてみた。北九州市の市会議員選挙は、7区の選挙区で行われるがそれらを全部まとめて政党間の力関係を探ってみた。

北九州市の市会議員選挙結果  

政党名

票数

選挙前

当選者

立候補

自民党

94644

30.42%

20

18

20

公明党

74920

24.08%

11

13

13

無所属

44300

14.24%

9

8

20

共産党

42996

13.82%

9

10

10

民進党

37822

12.16%

7

7

9

日本維新の会

12443

4.00%

3

0

7

社会民主党

4013

1.29%

2

1

1


311138

100.00%

61

57

80

 

 この選挙結果は、大阪から見ると極めて面白い。

 その第一は、自民党が比較第一党であること、大阪では5市の事例を先の茨木市の選挙結果の際資料として添付したが、自民党は、5市とも比較第4党である。吹田市などは共産党が比較第三党で、自民党より上位に位置する。

 第二は日本維新の会が化けの皮がはがされ極めてみじめな結果になっている。選挙前は現職3人もいたのに、今回の選挙では全滅である。得票率も4%(大阪では20%強)であり、例えば八幡東区の候補者の獲得票数は669票と全くの泡沫候補だ。さらに現職であった戸畑区の候補は1260票で落選しているが、この区の共産党の候補者は4482票とっている。維新は政治的に全く没落した。

 第三番目は公明党である。公明党は大阪が最大の集票地域だと思っていたが、北九市の公明党は24.08%もとっている。これは極めて強い。自民党の30.42%と足せば、50%超える勢いだ。

 第4番目は、共産党が13.82%とり、議席も立候補者全員が当選し10議席獲得している。これは共産党が相当強固な陣地を守っていることを意味している。

 第5番目は、大阪では民進党が全くダメ(注1)なのに、北九州では民主党が共産党の遅れはとっているがほぼ同じ水準でまだ陣地を守っている。

 

注1:民進党と共産党の力関係(共産党が完全に勝っている)

 
衛星都市名

獲得議員数

備考

共産党

民進党


吹田市


東大阪市


寝屋川市


茨木市


高槻市

 高槻のみが民進党の
議席数が多い

 
 第6番目は、全国的にそうだが社民党が1名当選(前回2名)しているが、立候補者が1名しかおらず、伝統のある九州ですら候補者も出せないほど衰退しているのがわかる。

 以下先の茨木市の選挙結果に付けた大阪府下の動向(主要衛星都市の結果)を張り付けておく。