しんぶん赤旗は、一貫性を欠き、突っ込みどころ満載です。



令和3(2021)年11月11日


1.本日付け新聞の「志位委員長の挨拶」と投票日前日(10月30日)の「しんぶん赤旗の主張」


 まず本日付け(11月11日)しんぶん新聞赤旗は、一面トップで「草の根から世論と運動で政治変える新たなたたかいを」国会議員団総会 「志位委員長があいさつ」という記事が載っています。
志位氏は、総選挙での訴えについて、コロナから命とくらしを守る政策的提案、自公政治からからの「四つのチェンジ」(新自由主義からの転換、気候危機打開、ジェンダー平等の日本、憲法9条を生かした平和外交)が選挙戦で訴えてきたことと話されています。
 私はこの間入院しており赤旗も一般のマスコミ報道もしっかり押さえていなかったが、志位委員長のこの発言は、政権奪取にむけた政策は、「四つのチェンジ」だけ得なく、別途に「コロナから命を守る政策的提案」があることが分かりました。
 選挙戦の最大の争点であった「コロナを」捨てて「四つのチェンジ」で戦ったのが最大の誤りだと思っていました。
 しかし、私が気が付かなかったのは、私がボケていただけでしょうか、赤旗をめくってみましたが選挙投票日の前日の【主張】「未来を開く力持つ党の躍進こそ」を読んでみると、「政権交代が焦点である総選挙は明日投票です。コロナ対策とともに、日本と世界の大問題にどの党が真剣に向き合っているかがとわれています。」「深刻な課題を直視できない自民党・公明党にこれ以上政権をまかせるわけにはいきません。」「気候危機の打開、ジェンダー平等の実現でも確かなビジョンと変革の道筋を示す日本共産党の躍進で未来を切り開きましょう。」と書いている。
明らかに「コロナ問題や暮らしの問題」軽視し、争点のカギは「気候危機」とジェンダーだと判断している。ここでは主張の頭の部分を引用したが、この後の8割の文書は「気候危機」と「ジェンダーフリー」に触れている。これがしんぶん赤旗主張です。

2.本日付けの志位委員長の挨拶は「四つのチェンジ」から「三つのチェンジ」に代わっています。
 記事は国会議員団総会での志位委員長の発言ですが、「岸田政権とどうたたかうか」と前置きして三点を挙げています。「一つ目は、沖縄に対する強権政治」「二つ目は、気候危機に対する無責任さ」「三つめは、憲法改定をめぐる新しい危険に正面から立ち向かう」と主張しています。ここでは、コロナもなければ、新自由主義からの転換もありません。生活に密着した課題に無関心です。さらには「ジェンダー平等の日本」が消えています。自公政権との争点がコロコロ変わるようでは、政党として信頼がされません。しかも生活に密着した課題を後回しにして、理念問題を中心に据えた政策では国民の支持を受けることはできません。

3.赤旗9面【党活動】見出しは「国会議員団総会での志位委員長の挨拶を力に常幹生命の支部討議を深   め、活動に打って出よう」という記事があります。
 千葉・西部地区の報告の中に、「自分たちの活動に引き付けた議論になっています」という声が載っています。「気候危機」「ジェンダー」がまさにそうです。「コロナ」は国民的課題ですが「気候危機」や「ジェンダーフリー」はまだまだ国民的課題になり切れていません。それをみんなに「理解しろ」というのは押しつけの議論です。(「ジェンダー」は志位発言の重要課題から消えています。
 長野・中信地区の報告では、「労働分野などの系統的な取組が大事だ」という声も載っています。

4.とんでもない面白い記事を見つけました。
 私は数日前に、共産党は議員活動(京都市議)の記事で、写真と記事内容が全く違う!
という記事を書きました、議員が演説している風景にはのぼりや横断幕が張られていて、そこに書いてあることと、演説内容を書いた記事が全く違い、党中央が記事に介在したのではないかと疑問を示しました。注1

注1:新聞の記事は「気候危機の打開必要」でしたが写真の横断幕は「消費税減税」「経済再建」、「くらし守る   政治」になっている。
 参考:京都の市会議員の街頭演説
 
 今日の新聞でまた同じ形態の記事があります。この記事は私の批判に対する対抗で上げられたのでは思いました。
 なぜなら、写真では「ジェンダーフリー」の看板なのですが、記事は「維新の会などによって消費税を財源に病床を削減する法律が成立させられたことを批判し命と医療が大切にされる政治をもとめました。」と書いています。
 選挙戦は戦いです。他党の問題点を批判し、わが党ならどうするかを話すべきです。「気候危機」や「ジェンダー」などまだ未成熟なものは攻撃する敵がいません。これから国民の中に理解を深めていく課題です。(国民の意識改革が必要です。)
 この赤旗の記事は私が批判した記事を擁護する立場から載せたものだと思われます。写真と記事は全て連動していない。何も一致させる必要が無いと主張しているように見えます。

資料:赤旗の切り抜き
 (立て看板の字は相当見にくいのですが、ジェンダーと読めます。)

兵庫県加古川市の選挙活動の報告記事


演説に際しての立て看板 ほとんど見えないがかすかにジェンダーが見える。