中国、幼稚園運動会での驚くべき姿

 
 昨日25日の「Mr.サンデー」の中国の「有名私立幼稚園」の運動会の風景には驚いた。子供たちが迷彩服を着て、赤いベレー帽をかぶり、おもちゃの機関銃を手にして「釣魚島はわれわれ中国のものだ」と叫びながら入場した。

  これが日本でいう障害物競争らしい。この演目の題名は「釣魚島(尖閣列島)を守れ」だそうだ。競技内容は、園児らが、高さ数十センチメートルのところにロープが張られたコースをあおむけやうつぶせの状態で進み、口にくわえた中国国旗をゴール地点にある「領土」に次々と挿していくというものであった。

 この映像のあと中国国民の「声」が流され、称賛するものと、批判する者とが紹介された。スタジオのコメンテーターは、木村太郎(ジャーナリスト)、宋文洲氏(ソフトブレーン株式会社創業者であり、現在は同社マネージメント・アドバイザー。経営コンサルタント、経済評論家)であった。

  まず、木村太郎氏は、「ヒットラーユーゲント(注1)の登場の風景に似ている」と指摘した。宋文洲氏は、「まず「有名私立幼稚園」という報道は嘘だ。」と主張し、さらに、これは、たまたまおかしな教師がいて行われただけで、中国の国民の意識とは全く違う。この一部の例外を見て中国を判断するのは誤りだと主張した。

 おそらく宋文洲氏の話は正しいだろう。中国の中でも突出した動きであることは間違いないと思われるが、それでもこれが特定の幼稚園であったとしてもこのような演目が幼稚園の運動会で行われたことは、深刻にとらえる必要がある。

  これと同じことが日本で起こるであろうか。特定の教師が主張しても、教諭集団の議論の中でこの提案は、まずつぶれるであろう。さらに、この内容では保護者が許さないであろう。やはり中国の民度の問題として極めて問題がある。

注1:ヒトラーユーゲント【(ドイツ)Hitlerjugend】

   ナチスドイツ青少年組織。1926年発足ナチス政権成立後、法律で14〜18歳の全男子を強制的に加入
     せ、ナチ教育と軍事教練を行った。女子についても同様の「ドイツ女子青年団」があった。第二次大戦後
   。(デジタル大辞泉の解説から)

 共産党は、中国を社会主義国と評価するが、この姿を見てもまだ中国を評価するのか改めて聞きたい。共産党がなぜ、中国を社会主義国と評価するのかその理由は、中国社会が国民のための政府であるからでなく、不破哲三氏が中国から要請を受けて社会主義の理論の講義をした。中国共産党が不破氏を認めた、だから「社会主義だ」の次元の話である。

 中国が不破氏を「現在のマルクスかレーニンのように扱ってくれる。」だから中国は社会主義だというこじつけ(不破氏中心の見方)の議論でしかない。中国が中心というコミンフォルム的発想である。(注2)

  しかし、中国の本当の姿は世界第2の経済力を持ち、(社会主義国の名を語った)帝国主義的野望を持った資本主義国である。まさに世界の脅威になりつつある。

 共産党は、中国と手を切らない限り、日本国民は共産党を認めないと思われる。共産党は尖閣列島の問題でも、中国を信頼し、「領土問題は存在する」という立場から対応しようとしているが、中国は全く相手にしてくれない。(中国大使に会ったという話は赤旗でみたが、中国が何か回答したのかは見たことがない。)

 インターネットの記事を読むと中国(習近平)は、池田大作に日中友好の橋渡しを頼んでいるらしい。一方的に惚れ込んでいるが、相手は創価学会(公明党)を尊重しているようだ。早く目を覚ますべきだ。(注3)

注2:コミンフォルム(こみんふぉるむ)Cominform

   共産党および労働者党情報局Communist Information Bureauの略称。第二次世界大戦後東西両陣営の形
     成とその間の緊張化が進むなかで、ソ連を中心とするヨーロッパ9か国の共産党および労働者党が相互に情
     報や経験を交換することを本来の目的として設置された国際機関。[日本大百科全書(小学館)]から

注3:親中派として知られる池田大作・創価学会名誉会長を通じて、中国は沖縄県の尖閣諸島問題について「領
     有問題や共同管理に関する日中間の定期協議」などについて、両国間で話し合いができるよう政治的、社会
     的な環境整備を要請していたことが分かった。11月24日07時00分:提供:NEWSポストセブン