高槻民報の数字は全く信用に値しない。選挙結果の記事は間違いばかり(NO.2)



令和4(2022)年7月19日


  一昨日、高槻民報の記事を批判しましたが、民報は3年前の参議院選挙を比較対象にしたとして早合点し、記事を書いてしまった。途中で気が付いたのですが、高槻民報が比較対象にした2021年の結果が何処で確認できるのか見当たらず、3年前の参議院との比較で通してしまったがやはり気になって2021年の衆議院選挙の結果を基本に比較することにした。
 パソコンで検索したが、衆議院結果は見つからず、やっと見つかったのは比例代表の11ブロック別の集計でした。その11ブロックの結果を使って衆議院選挙の党派別獲得を把握しました。(自分で加工して作ったので、ミスがあるかもしれませんが、2021年の衆議院選挙結果と今回の参議院結果の比較をしてみました。)
 まず言いたいのは、衆議院選挙結果と突き合わしても、やはり全ての数値が違っています。
具体的に何が違うのか、まず衆議院選挙と比較して、どの政党が延びたのか、もしくは後退したのかの把握が必要ですが、ほぼすべての政党の勝ち負けの数値が間違っています。
 まず日本共産党ですが(高槻市に限ってですが)28%後退しています。(ちなみに3年前の参議院選挙との比較ではほぼ4割後退しています。)自民党は−11%としていますが、実際は19%後退しています。次に公明党は−3.1%後退としていますが、12%後退しています。立憲民主は、32.5%プラスと書いていますが、20%プラスです。日本維新の会は−16.6%としていますが、実際は24%後退しています。
 その他社民党は、−13.3%後退と書いていますが、実際は17%後退しています。れいわ新選組は22.1%増えたかのように書いていますが、11%の前進が正しいです。国民民主は、62.2%増えたように書いていますが実際は64%増大です。更にN党等の政党が大きく伸ばしています。
 何処から数値を持ってきたのか、その数値すら書いていないので、正しいか否かが分かりません。私の高槻市の各政党の数値は、高槻市のHPから転記したものであって、確かな数値です。高槻民報はどの数値を使ったか見えない図表になっています。例えば一番最初に「得票」と書いて、日本共産党8,392票と書いています。これは今回の選挙で投じられた票数です。次に「率」と書いています。その数値は5.08%です。これは全体の票の5.08%が共産党に投じられたと読めます。その次に「投票率21年参議院比例との差」と書いていますが、この数値の分母や分子は何かが分かりません。分子は今回の得票の8392票だと思われますが、分母は2021年の衆議院選挙の比例区の数字と思われますが、そうだとすると11653票になります。「率」は72.02%となるはずです。ところが高槻民報の答えは、「-20.6」です。1-0.7202=27.98です。約30%マイナスです。すべての数値に根拠がありません。
 それとこれはいちゃもんになりますが、「投票率21年衆議院比例との差」と書いていますが年号は2021年です。これを21年と呼ぶのは横着です。

 何しろ、判りやすさが全く考えられていない「統計表」です。一つ間違いが見つかれば、信用性はガタっと落ちます。何を信用していいのかという代物に仕上がっています。


以下私が参考にした資料です。

 
  今回の参議院選挙の勝ち負けの比較は基本的には3年前の参議院選挙の結果を充てるべきですが、高槻民報が2021年の衆議院選挙の結果と批判しているため、それに合わして比較しまいたが、衆議院選挙では明らかに選挙区選挙が花形です。参考にそちらの数値も載せておきます。

令和3年衆議院選挙


 ※すでに共産党は独自候補を立てることもできません。維新は立憲の人気者辻元清美を打ち破り得票率40.3%
     です。この維新の凄さと、それに蹴散らされている共産党の姿を冷静に見るべきです。この間維新は選挙の毎
     に成長しています。ゾンビのような強さがあります。これは全て選挙上手だからです。赤旗にこだわり続ける選
     挙手法では、選挙には勝てません。
        共産党は赤旗にこだわり続け。自らの陣地をどんどん奪われています。党員を赤旗拡大のセールスマンに
     育て、政治家として育っていません。現在までに養われてきた政治的センスを全て失いつつあり、政党というグ
      ループからすでに見放されるところまで衰弱している事にも気が付かず、維新のアメーバーのような増殖に歯
      止めを行う事すらできません。
         維新の大阪都構想の批判を市民の立場からもっと鋭い切り込みを行うべきであったのに、プールの数が
      (19個?)減るという宣伝で維新を追い詰められると思った大阪府委員会の知的水準の劣化が今の共産党の
      姿です。そのことが今回もらった1枚のビラが語っています。政治的センスが全く無く、内容は誤りばかりで信
      用性が無く、統計的な資料を出す場合の注意力もなく、いつもカスみたいな作業です。
         自らの位置が今どこにあるかを把握する能力が必要です。一つ一つ改善しなければこの党の未来はあり
       ません。

参考:高槻民報は、衆議院比例代表選挙と比較したという事であったので過去の衆院比例代 表選挙の数値を探
        っていて、おもしろい数値を把握しました。それは私の頭の中には共産党の高槻での基礎票は18,000票と頭
        の中にありました。平成29年の10月の衆議院選挙の結果(数値)は13,121票でした。もう一つさかのぼって
        見て平成26年の12月の選挙結果を見て、懐かしい数値に当たりました。共産党の獲得票 18,617票です。
            8年前には18,000票を維持していたのです。それが令和4年の参院選挙で8,392票になりました。この原
     因 は、右からは維新、左からは「れいわ」の台頭があると思っています。
            7月18日の毎日新聞が全国世論調査の結果を載せていますが、?? どの政党を支持しますか?で共産党
         は3(6)、れいわ新選組5(3)になっています。れいわ新選組にも抜かれる可能性が現実化しています。
        「風が吹いたから負けた」というような総括をしている限り、再建の話は遠ざかっていきます。