しんぶん赤旗が「気候危機」からやっと解放された!



令和3(2021)年11月10日

「気候危機」にかぶれていたしんんぶん赤旗がやっと目覚めた。

 選挙後の赤旗は毎日「気候危危機」を1面に載せ、それだけでなく何ページも気候危機が占拠していた。やっと今日付け(11月10日)の赤旗は通常に戻った感がする。
 全面的に戻ったかというとそこまでは行かず今日は一面でなく、3面と14面に2本の記事を載せている。それでも一面から落ちたことは一歩前進である。
 今日の一面は「改憲勢力前のめりの発言次々」「草の根からの新たな反撃さらに」「9条守れの世論ひろげよう」という記事を載せています。一面左には「1年かけ支援金勝ち取る」「ホテルの労働者が宮城県労連に相談」という記事を載せている。一面下段には「名古屋入館局長(当時)ら告訴」「殺人容疑でウイッシュマさん遺族」下段左には「世界の感染者2.5億人超」「米大集計コロナ 欧州で再拡大」という記事を載せています。赤旗らしさが戻っています。赤旗で労働者の戦いが一面に載ったのは久しぶりだと思います。

選挙戦の総括についても変化が表れている?

 私は、病気上がりで気力が無く、資料等じっくり読んだ上の判断ではないのですが、今回までの党中央の選挙総括は、「党中央は事態を科学的に分析し、赤旗の拡大無くしてこの選挙戦は勝てないと指示してきたが、その目標が達成されぬまま、選挙戦に突入した、その結果敗北した。」というのが共産党の選挙戦の総括でしたが、今回の選挙戦の総括は、赤旗の部数と選挙の結果を絡ませない総括をしている。今回は不思議なことに必ずしも末端の党員の活躍不足だと総括し、党中央に責任追及が行われないようガードをはっていた。 今回の幹部会声明では「全党が懸命に奮闘したにも関わらず、残念な結果になった」という評価をし、負けた理由は「昨年の党大会決定にもとづいて、党の地力をつける活動、党の世代交代継承の活動にとりくんできましたが、このとりくみは途上にあります。」と評価しています。赤旗拡大だけでなく、党建設が上手くいっていないことを認めています。
 これは、前進は前進ですが、結果責任を取らない共産党の体質を国民は受け入れません。甘利氏が幹事長を辞退し枝野氏が退任を申し入れている中で、共産党だけがなにもなかったようなフリをするのはムリがあります
 

本日付け赤旗に共産党にはない、珍しい記事をみつけた。

 8面【党建設】に兵庫県 西宮・芦屋地区の活動報告が載っている。このページの見出しは「参院選へ11月から党勢前進を」という勇ましい見出しですが、この投稿の中から共産党内部の議論が漏れ聞こえてくる。議論を進める中で「『四つのチェンジ』を訴えたがジェンダーフリー、気候問題に国民は関心があるのか」との声に「ジェンダー、気候問題を取り上げたことが党の魅力やないか」との議論がでて、議論が活発に行われました。という支部会議での議論が出ています。この議論は極めて新鮮であり、このような議論を行わない限り共産党の発展はありません。
 党中央の言うことは全て正しく、議論さえしてはならないという党風を克服しない限り党の発展はありません。
 この「気候問題」「ジェンダー問題」を選挙戦の争点の核にしたことが共産党の敗北につながっています。私はこれを毎日書いています。一般のマスコミにもこの見方をする人はありません。私はこの主張をし続けています。ついに私と同じ主張をしている人を見つけました。しかも支部の会議で発言されています。勇気ある発言です。この発言はすぐに否定されていますが、この発言を党中央への活動報告欄に載せた事は、画期的だと思います。
 参議院選も「気候変動」「ジェンダー」を前面に立てて戦えば、共産党はさらに後退すると私は見ています