参議院選挙結果を書いた高槻民報は嘘の垂れ流し、赤旗に折込み配布された


令和4(2022)年7月17日


 今日(7月16日)高槻島本民報が赤旗に折込んで配布されてきた。一面は参議院選挙の結果について、(2022年7月15日 日本共産党高槻地島本地区常任委員会)という代物である。内容は「高槻市では、比例代表、選挙区ともに6位にとどまり、辰巳コウタロウー勝利にも比例代表での全国5議席にも貢献することが出来ませんでした。」謙虚な言葉が書かれています。
 今後は、みなさんのご意見や党員の意見等を聞きながら、どのような風が吹いても前進できるように全力を尽くします。と書かれています。
 誠に申し訳ありませんが、これが本当に行われたら躍進する可能性もありますが、皆の声に耳を貸さない共産党の頑固さが前進を妨げています。自分に都合を良い事だけを聞き、私など根本的改革を願う者の意見には耳を貸しません。これが共産党の最大の弱点です。
 再度申し上げあります。共産党の根本的改革案を私が話せば、共産党は私の言うことに耳を傾ける度量がありますか?そんな力さえ残っていないのが共産党の今の現状だと思っています。
 この文書の中で気になるのは「どのような風が吹いても前進できるように全力を尽くします」いう文言です。共産党は風が吹いたから負けたと思っているお人よしです。今回の負けはそうではなく、「共産党の地力がここまで落ちた」ということを表しています。風まかせではなく、いかに地力を回復するかの検証が必要です。私の見立てはこれ以上後退することはあっても前進はしないと見ています。(抜本的な改革をしない限り)

 抜本的改革の第一番は、国民(市民)の声を本当に真摯に聞くことです。このことを克服できない限り、共産党の躍進は絶対できません。私は、3.11の後、共産党中央に相当いろんな意見書をお送りしました。その際共産党は一切無視しました。私が共産党に懇願したのは「少なくとも受け取ったという返事をくれないか」と申し入れを行いました。この返事がない場合は、私は共産党の支持者から批判者に代わると通告しました。これも無視されました。これを契機に「最近、日本共産党おかしくないですか」というホームページを開き、10年以上共産党の批判を行っています。
 その共産党が「みなさんのご意見や党員の意見を聞く」と言われています。盗人猛々しいという心境です。共産党に本当に国民の意見を聞くことが出来ますか?これを見せてください。言うだけなら誰でもできます。
 第二番目は、選挙と赤旗拡大を分離することです。選挙に勝つには色んな手段方法があります。赤旗拡大が選挙で勝利する力だと言っている限りは、絶対に選挙は勝てません。
 第三番目は、国民から信頼される政治家を育てることです。選挙戦の勝敗は、党の看板だけではなく、立候補者の政治的力量が問われています。
 第四番目は、権力にすり寄らず、堂々と戦うべきです。この間の共産党の衰退は、れいわ新選組の台頭も大きく影響しています。切れが違うのです。相手は消費税ゼロにすると言っているのに共産党は5%にするとか、労働者階級の賃上げ闘争を支援すべきなのに、大企業を敵視しないと言い出し、賃上げは総理が経団連にお願いするというスタイルを受け入れたりするからです。
 権力にすり寄る政党は必ず破綻します。戦わない限り共産党の存在価値はありません。
 これらの基本方針の転換抜きに、赤旗の部数が減っていた。だから負けた。この世界から脱皮しない限り共産党の躍進はありえません。

 初めの第一歩は、簡単な事から申し上げます。私は選挙の結果は必ずエクセルを使い、集計を行うべきだ。電卓でやっているからいつも間違いだらけになっていると申し上げています。今日私の家に入った選挙結果も間違いだらけです。もう一つ重要な事は選挙結果を数値で表す場合、足し算、引き算で結果が出ればそのまますぐに文書にしています。まず政治的な感覚が必要です。こういう結果が出るだろう、と言うものを頭の中で描きながら、表をつくっていきます。その際思っていた結果と違う場合は、何かが違っているという感性が必要です。そうした感性が無いものが、数字だけを頼りにして作成しています。はっきり言って知的水準の劣化が党の前進を妨げているのです。
 いつも、いつも誤った数値で作った報告書を作っても信頼を無くすばかりです。誰かが作れば誰かが点検するみたいなシステムも作っておかねばなりません。何も考えずに数字を追いかけ「はい、出来ましした」という雰囲気を感じ取ります。前回の61%しか獲得できていません。(致命的な敗北です。)大阪全体では、265,986票、前回334,452票で前回比80%を獲得しています。全国でも3,618,342票獲得し、前回の4,483,411から見れば81%獲得しています。ここから見えるのは全国的には-19%の後退なのに、高槻は-39%も後退した。この原因を探ることは重要です。

●今回の作成された図表@2022年7月10日参議院選挙(%は21年衆議院比例得票率と比較)と書かれていますが、どこから数字を出されたのかしれませんが、この数字全部間違っています。例えば共産党は今回「−20.6%」引っ込んだとしていますが、私の計算では、共産党は、高槻市では前回の4割減になっています。また自民党は11%削減と書いていますが、自民党は前回と今回では、比例区では、前回30792票、今回30795票とほぼ同じであり、%での差は出ません。大阪民主新報を見てください。前回選挙(比例区)では13,724票、今回は8392票(高槻市)と書かれています。
 ところが高槻民報は、共産党は「―20.6%」(これは少なめに)、自民党は『−11.0%』(多めに)書いています。これ以下の様々な政党の数字も全部間違っています。どの数字を参考にしているのですか、一番政治的センスが無いと思われるのは、日本維新の会の得票数です。私は日本維新の会を追いかけていますが、選挙のたびに彼らは躍進しています。日本維新の会が選挙戦で敗北など今のところ考えられません。ところが高槻民報では日本維新の会57228票と正しい数字を書きながら、これは前回選挙から「−16.6%」マイナスになっています。と書いています。
 維新が現状で選挙に負けることは考えられません。この数字を見て高槻市の共産党の幹部は喜んだのですか、「漫画チック」にさえ見えます。維新は、前回「48,152票」獲得していますのでマイナスでなくプラス19%です。これだけすべて間違うのは、何を考えてこの表を作ったのですか?意図的に共産党の負けを隠し、維新も負けていると傷をなめ合って逃げる気ですか?このような稚拙な表ばかり作っているから共産党の力量のなさが天下に広がり支持者を逃がしているのです。
 次に第二表2022年参議院選挙区得票率と比較を書こうと思って、私の勘違いに気付きました第一表は、21年の衆議院選挙との比較をされているのですね。参議院選挙は参議院選挙どうしを比較するのが普通だと思いますが、21年の衆議院選挙の比較だと言うことに今気付きました。私としてはミスりましたが、参議院選挙には、参議院選挙で比較するのが常識なので、このまま進めます。論理としては整合性が取れますが、基礎数字が高槻民報と違うので、数値的には違った解析になってしまいます。前回参議院との比較が正統派だと思いますので、このまま今回の問題点を数値で探ってみます。


※この表を見て一番気になるのは、立憲民主です。大阪では立憲民主は相当力を失いつつあります。にもかかわらず、高槻市では、立憲民主が自民党とほぼ同じ得票を獲得しています。(自民党:30,795票、立憲民主30,559票、参考に共産党は8,392票です)これは、辻元清美の力なのかその分析が欲しい。大阪全体では立憲民主248,548票、共産党265,986票と共産党が勝っています。不思議な現象です。もしこれが辻元清美の力だとすると、一人の政治家の持つ影響力の姿を見てほしいです。共産党の政治家にはこの力がありません。

●ここからは別の比較表です
  第2表は参議院選挙どうしでの比較すから、高槻民報と一致してくると思います。しかしまず辰巳コウタロー13,511票(8.25%) 前回参議院との差という欄に「−19.2%」と書かれています。私の計算では「−12%」です。次に自民党「松川るい」ですが、31,942票、前回24,634票です。(候補者は違うが)これは「30%」増やしていますが、高槻民報は「19%」しています。  
 さらに一番怪しいのが日本維新の数字です。やはり2人とも票があまり増えなかったように書いています。高木かおり「10.9%」、浅田均が「1.8%」増えたように書いていますが、高木かおり「21%」、浅田均は「11%」伸ばしています。高槻民報は大阪府全体で、高木かおりは「110.6%」プラス、浅田均は「−15.2%」減ったように描いています。私の計算では高木かおりは1.18倍、浅田均は0.91倍(−0.09%)です。不思議な票を作成しています。


   ※合計は(高槻163,695+島本15,914)を指す。
 私は上記2つの表以外に、当選と個人票にこだわっています。この個人票の獲得ランキングの票は赤旗日曜版のトップに出ました。東京選挙区の無党派層の投票行動で山添拓氏が一番で、2番が山本太郎氏、3番が蓮舫氏、4番が乙武氏、5番が松尾氏、6番が朝日氏7番が荒木氏、8番が竹谷氏、9番が生稲氏になっています。芸能人で一番票が呼び込める生稲氏が最下位というこの表の信ぴょう性を疑います。
 私は比例区の票と選挙区の票を比較し、選挙区選挙で沢山票を取った者が人物評価が良かったと理解しています。


●この表から見えるのは、基礎票+個人票という考え方で、個人票に着目してみています。1位は山本太郎です。 彼はれいわ新選組の基礎票398,459票+167,466票(個人票)で勝利しています。山添氏は589,421票の基礎票+ 95,803票(個人票)で勝利しています。
  山添氏の無党派層に置ける人気度は4番だと推察します。

参考:高槻:島本民報:参議院選挙の結果について