衆議院選挙の結果は様々な教訓をくみ取ることが出来る、是非学ぶべきだ!


平成29(2017)年10月29日


まずは大阪府の結果を見てみたい。(大阪の選挙結果は面白い)


 衆議院選挙の結果が数値と入ってきた。大阪では希望に比べて立憲民主がものすごく健闘している。希望の2.3倍の得票数を上げている。(全国的には1:1.15位の差でしかない。)さらに得票数の低かった希望の獲得票数でも208,550票あり、前回の民主党の293,606票の約7割を確保している。
 世間一般では前原氏が民進党を解党し、今回の選挙戦で自民党を勝たせた戦犯だと批判されているが、旧民進党はあのまま戦えばおそらく、今回の希望が獲得した得票数に毛が生えた程度であったと思われる。
 小池氏が民進党内のリベラルを切り捨てたため、枝野氏が一人で立憲民主党を立ち上げたが、この政党は国民の大きな支持を集めた。
 国民の中には、憲法9条改悪反対の人が50%前後入るにも関わらず、この人たちが投票すべき政党が見当たらず、共産党に投票する人も一定いるが、共産党は嫌いという人々が、憲法改正賛成の党に入れざるを得ないというねじれ現象が大阪にはあった。
 今回立憲民主が旗を上げた事により、憲法改悪反対の勢力にまだ少ないが一定の陣地ができた。今後は立憲民主・共産党・社民党が憲法改悪反対で共闘し、府民の50%前後の憲法改悪反対派の人たちを組織していくことが望まれる。

★今回の結果を数値で確認して見てみたい。
  

※立憲民主及び希望は前回結果が無いので、民主党の得票数を前回票とした。
 どちらの政党も前回の293,606票を分母にして前回比を出した。分裂した片方の立憲民主党だけで、前
 回民主党が獲得した293,606の1.66倍の票を獲得している。共産党との比較では、1.54倍獲得してい
 る。

 このことは共産党の選挙戦術が間違っている事を表している。民進党は己を捨て実を取った。先にも述べたが、結果論として前原氏の選択は必ずしも間違ってはいない。(前原氏が意図したことではないが、憲法改悪反対の人の投票先を作った。)

憲法改悪反対派は共産党を択ばず、なぜ立憲民主党を選んだのか?


 共産党がなぜ忌避されるのかその原因を共産党は探らず、選挙戦を戦っている。何回選挙をやっても得票数は伸びない。少し改善されたと思われる時もあるが、今回は大阪では、最悪の得票数になった。316,651票これは平成24年の参議院選挙で大阪維新の会が大躍進した時の314,840に次ぐ大敗北である。共産党はこの間わりと善戦し、平成25年から平成28年まで42万~45万位の実力を付けつつあった。それが一挙に5年前の悪夢の31万台に戻ってしまった。
 この316,651票という数字は、前回衆議員選挙の449,059票の約7割でしかなく、自分の陣地が一瞬にして3割無くなるという衝撃的な水準である。ちなみに自民党は前回衆議院選挙より7.74%得票数を増やしており、立憲民主の躍進には全く影響されていない。(改憲派と護憲派で見れば、護憲派の立憲民主は自民党にとっては何も影響を受けない)
 しかし希望は、第二保守を狙っているが、この希望にも自らの陣地は全く荒らされていない。ご立派である。
 なぜ、このような事が起こるのか、それは選挙の票の獲得方法が全く違うからである。共産党は選挙で票を獲得するためには、共産党の方針を全面的に理解してもらわなければならない。そのためには「赤旗を拡大し、不断に国民の政治意識を高めなくてはならない。」(「中央委員会常任幹部会」の声明)と考えているが、自民党を始め他の政党は候補者が国民と結びつきを強めその力で勝ち抜いている。ここに決定的な違いがある。
 10月28日付日刊ゲンダイに面白い記事が載っている。希望の党のナンバー2になった大島幹事長が囲み取材で「『いや〜逆風下の選挙だったけど前回より2000票増やしたんだよね。やっぱり(後援会向けの)バス旅行の効果だね。9割がオバチャンだけど』と軽口を叩いていた。」という記事が載っている。
 これが個人後援会を中心とした他党派の選挙活動だ。この活動を行わない限り選挙では勝利できない。

選挙の勝敗は候補者の力量が7割がた決める。共産党は候補者の力量に無関心


 私は大阪10区の例をだし何回もこの考え方を主張しているが、辻元清美氏は社民党でも民主党でも立憲民主でも選挙戦で勝ち抜いている。(田村亮子張りである。)辻元清美氏は、自民党+公明党and大阪維新の両者に対決して、42.77%の得票数を得ている。 
 大阪10区の立憲民主党の比例票は20.22%である。もし共産党の支持者が全員入れたとしても共産党の得票率は8.29%である。これを足しても基礎票は28.51%であり、この数字は自民党の27.26%、維新23.43%と比較してもほぼ同じ圏内である。(共産党の8.29%の内辻元に入れたのは7割ぐらいと思われ、辻元の基礎票は20.22%+5.8%の26.03%ぐらいと思われる。)
 しかし辻元氏は42.77%も獲得した。辻元氏の勝利は、16.74%位は彼女の努力で積み上げたものである。
 今回、共産党は候補者を立てなかったので、前回の共産党候補の得票を参考に見てみたい。前回衆議院選挙で大阪10区は20,655票獲得した。それに対して小選挙区制は14,318票であった。6,337票逃がしている。(共産党支持者の約7割の獲得数でしかない)、これに対して辻元清美氏は民主党比例で21,963票であったが小選挙区では61,725票獲得している。実に2.8倍獲得している。この2.8倍は明らかに政治家辻元清美の実力であり、共産党の候補者は比例の約7割しか獲得していないのは、政治家としての実力が無いと市民が判断したのである。(今回の選挙では、立憲民主が民主党の1.66倍獲得したため辻元個人の獲得票数がかすんだが、前回を見れば基礎票の2.8倍確保する政治家辻元清美氏のすごさが分かる。)これが選挙戦の本来の姿だ。正直言って共産党の基礎票の3割も失う候補を真剣に押して戦えるかという問題である。(しかしこれを真剣に戦えない者は共産党では裏切り者である。)

選挙結果と候補者の魅力(候補者個人が持つ力を重視する必要がある)


 古い話で恐縮ですが(何回も書いていますが)私が学生時代京都の選挙区は二つしかなく、一区は谷口善太郎氏が全国でただ一つの議席を守っていたが、
二区は何時も次点でした。その候補者(田端シゲシさん)は、どう見ても戦前の活動家で、現代の社会になじまない風貌をしていました。そして1962年の第32回衆議院選挙の際、候補者が寺前巌氏に代わりました。この選挙では寺前氏は田端シゲシ氏が今まで獲得してきた票のおよそ2倍を取りトップ当選しました。(この4年間で党勢は2倍になっていたのですか)この勝利は寺前氏の個人的魅力に負うところが大きかったと思われます。
 この選挙戦は私にとって大きな教訓を得た選挙でした。私の学生時代のクラブの後輩がこの選挙戦を学校に泊まり込み必死で戦ったのですが、開票日、寺前氏がダントツ一位で勝利した際、彼は喜ばず「あと一歩」だという指導に疑問を発しました。「あと一歩」だから学校に泊まり込みをして必死に戦ったのに、その指導がみなウソであったことに彼はものすごい疑問を抱きました。私は彼のその時の姿を見て無責任な扇動は絶対にダメだと思いました。この思いは今もあります。
 この「あと一歩」という言葉はどの政党でも使うと思いますが、やはり運動員に正しい情勢を伝えることが重要だと思います。私は科学的な指導を求めています。

今回の選挙戦で共産党の敗因は「私たちの力不足か」?


 今回の選挙戦の総括を見ても、非科学的な総括が行われています。まず敗因ですが、「私たちの力不足にある」と総括しています。(日本共産党中央委会常任幹部会)他の党派は負けた際に必ず大将が「私の責任です」と言いますが、共産党は絶対に言いません。「私たちの力不足」という曖昧な言葉でお茶を濁します。この力不足とは何か、この内容が語られていません。野党共闘が正しかったのか、間違っていたのか、候補者を一方的に下げたことが正しかったのか否か、選挙戦の争点は的確な物であったのか等具体的検討が必要です。それぞれ議論の余地があるのにすべて正しかったと総括しています。
 そして捲土重来を期すための具体的課題として、
 第一に、日本共産党の綱領、歴史、理念をまるごと理解してもらう
 第二に、日本共産党の自力を強めることー党員拡大を根幹にした党勢拡大に
      取り組むことです。
  と書いていますが、ピント外れも良いとこです。投票者はその政党の綱領を理解して投票するのなら、共産党への投票は、今より9割は減ってしまいます。選挙の投票行動には、「あの人に託せば、世の中が良くなる」という思いが根底にはあります。候補者がもっと本格的に大衆の中に入ることが重要なのです。人と人のつながりが選挙の勝敗を決するのです。
  今回立憲民主派大躍進しました。その政党の綱領など呼んだ人は一人もいません。綱領がまだ出来上がっていないのです。それにも関わらず立憲民主は共産党の悲願である1000万票をいとも簡単に確保しました。党員もいないし、お金もない、運動員もいない。それでも立憲民主は1000万票を取りました。(正確には、11,084,890票)
 この力はどこにあったのか、枝野氏の演説の力と、判官ひいきにあったと思われます。一つ一つの選挙で何が原因で他党が勝利しているのかを分析しそこから学ばず、壊れたレコードのような総括は何ら力になりえない。
 この日本共産党中央員会常任幹部会の(「総選挙の結果について」)は誰にでも書ける。いつも同じことを言っている。要するに党員に対してもっと働け、赤旗拡大をせよという命題である。この命題から脱却しない限り、共産党の躍進は絶対にないと思われる。
 
  全くの余談ですが、昔長野県の知事であった田中康夫氏は解放同盟との交渉の際に解放同盟の主張(差別はますます厳しくなっている)という発言に対して、「それはあなた方の運動がおかしいのではないか、100年間運動をして改善されないのは、運動を見直す必要あるのでは」と言ったと聞く。
 共産党も選挙で「戦っても、戦っても」成果は出ない。これは国民が馬鹿なのか、共産党の選挙戦術が間違っているのか、このことが議論されず、相変わらず同じ方針で戦っている。
 立憲民主党は、公示日数日前にできた政党である。にもかかわらず共産党の約5割増しの得票(大阪で)を得ている。全国的には共産党の2.5倍獲得している。(立憲民主党11,084,890票、共産党4,404,081票)これってどういう力が動いているのか真剣に考えるべきだと思っています。
 おそらくこの選挙で動いた運動員の数・能力・信念ともに共産党が一番財産を持っているはずです。運動員が不足しているのでは無く、選挙戦を戦う方針や国民の中に入る力及び党首の発信力、それと党の組織原則にそれぞれ弱点があるのです。
 選挙戦の最初のまいた共産党のビラは、「北朝鮮にきびしく抗議する」でした。(これ以外のビラは配布されませんでした。)枝野氏はこんなバカなことは言いません。この共産党の方針の誤りは、選挙後の麻生太郎副総理の発言「あきらかに衆院選挙は北朝鮮のおかげ」発言に現れています。
 選挙後の共産党の声明はいつもと同じで、何ら変わらない。共産党が「保守」だと言われるところがこんなところにあるのかも知れない。 

大阪の選挙戦の特徴(どの政党が伸びどの政党が衰退したか)  


 大阪の選挙結果は、前回比で見れば「社民党」が最大の敗北で前回比約5割になっている。政党としてその使命が無くなったと思われる。(立憲民主と立ち位置が近く、立憲民主に流れたと思われる。)次に敗北したのは共産党である。前回比約70%である。共産党は有効な選挙戦術を持たなかったと見える。(これについては後で詳しく述べる。)
 次に負けたのは、日本維新の会である。前回比約8割である。やっと維新に陰りが見えてきた。その次に負けたのは公明党である。前回比約9割である。負け方の比率は極めて分かりやすい。社民党が5割、共産党が7割、維新の会が8割、公明党が9割と整然と並び、この選挙結果を理解しやすい。
 勝ったのは自民党である。前回比107.74%である。これを約1割増しと見れば簡単に選挙結果を理解できる。
 問題は民進党である。選挙前に民進党を解体し、一部は希望へ、他方は立憲民主として戦った。政党を解体して戦えば、通常は負けると思われるが、実際は大きな躍進を行った。立憲民主と希望を足せば獲得票数は694,793票である。
この数値は前回民主党の獲得した293,606票の2.37倍あり、一番の大躍進である。立憲民主に至っては、単独で前回の民主党の1.66倍取っている。希望でも前回比7割である。(民主党の獲得票数を分母にした場合)
 前原氏は、裏切り者として大きな批判にさらされているが、おそらく民進党のまま戦えば、この希望が獲得した票数ぐらいしか民進党は取れなかったと思う。それぐらい大阪に民進党は追い詰められていた。
 この結果は何を語っているのか、小池氏が言った「政党の方針の純化が必要だ」という考え方が当たっているように見える。民進党という政党の性格が国民には把握できなかったのっだと思われる。躍進した立憲民主党は、前原氏の思いとは逆に民進党内の右派を切り捨て政党としての純化を図り、国民へのアピールがしやすくなったところに前進のカギがあったと思われる。
 なぜ、希望ではなく立憲民主が躍進したかは、党首力の差が大きいと思われる。希望は緑の狸の高圧な生意気な姿がテレビを通じて流されたが、立憲民主の枝野氏は草の根民主主義を訴え、国民が主人公だという事を切々と訴えた。この枝野氏の政治姿勢に国民は親近感を感じたのだと思われる。さらに大阪では民進党の主要な政治家の内、平野氏が無所属で出馬したが立憲に近く、また辻元氏の活躍が著しく立憲躍進へ影響力を果たしたものと思われる。

選挙結果から見えてくる大阪の現状(風に弱い共産党)

  大阪での特徴は、希望と立憲民主で民主党時代から2.37倍確保したこと、さらには希望と立憲民主の獲得票数において立憲民主が圧倒的多数(2.33倍)を取ったことが上げられる。(全国的には立憲民主が11,084,890、希望の党が9,677,524票であり、立憲は希望の比率は、1:1.15倍である。)
 なぜ大阪では旧民進党が大躍進したのか、それは共産党のダラシナイことが最大の問題であるが、風で票が伸びる政党が、維新から立憲民主に移動したことも考えられる。
 ここで重要なことは、どんな風が吹こうが自民党は盤石であることである。旧民進党系以外で躍進したのは、自民党だけである。その他の政党は立憲民主党の風に吹き飛ばされた。その風のあおりを一番強く受けたのが共産党である。維新の躍進の際にも共産党が一番落ち込んでいる。共産党は前回比7割だが公明党は前回比9割である。ここに共産党と公明党の地力の差がある。(維新も8割であり、揺らぎ始めたことが伺われる。)
 ちなみに共産党の得票数316,651は共産党にとって最悪の票数である。平成24年大阪維新の会が国政に進出した際、このあおりを喰らって、314,840票があるが、それ以外は36万票(民主党圧勝による敗北)あたりが共産党の最低ラインである。(この間の三回の選挙は42万~45万の間であった。)
 
大阪の共産党の得票数の推移



全国的な政党間の力関係を前回と比較の中で読み解く


 この選挙では、前原氏が民進党を解体し、自民党が圧勝したと認識されているが、確かに前原氏の狙いは小池氏と結合し第二自民党を作り、民進党を解体させ、自らの成果にしようとしていたのかも知れないが、瓢箪から駒で前原氏が考えもしなかった立憲民主党が現れた。
 この政党は、選挙の告示の数日前に現れた政党ではあるが、立憲民主党の獲得票数は11,084,890あり、前回の民主党の獲得票数9,775,991票を大きく上回っている。これは票数で1,308,899票、率で1.13倍の票を獲得している。さらに希望の党で9,677,712票獲得しており、旧民主党の票の98.99%獲得している。
 この希望の党が第二自民党なのか、憲法改悪等の動きを阻止する政党になるかは不明だが、選挙中に憲法改悪反対を掲げた候補者もいる。この希望の党の代表者を狙っている玉木一郎氏は「森友・加計学園疑惑」に対して積極的に追及していた。もしこれをやめれば、政治的には終わりであろう。この党にも半分ぐらいは憲法改悪反対の思想を持った人がいるように見える。
 緑の狸の小池さんから自立できれば、保守リベラル的な政党になることも考えられる。(まだまだこの政党の未来は見えないが、第二自民を目指せば、支持を失うであろう。)
 なんといっても驚きは立憲民主と希望の党で20,762,414票獲得しており、自民党の18,555,717票より2,206,697票多いのである。これは完全に前原マジックであり、民進党は分裂することによって2倍化した、驚くべき事態である。(正確には2.12倍獲得している。)
 このことは正にマジックであり、なぜこんなことが起こったのか、解明する必要がある。私は根底に国民世論と政党の主張のズレがあり、投票する政党が無いと思っていた人たちが動いたのでないのかと思っている。
 選挙最終盤の枝野氏の演説に大衆が8,000人も押し寄せたという。(若者も多かった)枝野氏の演説は確かに国民の心を捉えた。(テレビのニュースでも若い女性が「やっと投票したい政党が現れた」と言っていた。)
  安倍氏の秋葉原の演説にも多くの人が集まっているが(「以下三行を削除した(11月3日9:20分)」事実認識に間違いがあった。インターネット上に加工された写真があり、その状況を真実と見誤り評価した。)国旗を掲げた動員された人々で埋まっていた。


衆議院選は政党間の力関係をどう変えたか、全国的規模で見てみる


 大阪府下の現状を中心に見てきたが、以下全国の情勢を見てみたい。各政党の前回比を載せている。自民党はしぶとく1.05倍の得票を得ているが、立憲民進党の大躍進で、公明党は前回比95%、共産党は73%、日本維新の会は40%、社民党は72%である。最も憲法改正に反対している共産党・社民党が立憲民主の影響で票を減らしたことは、憲法改悪反対の運動の在り方を見直す必要があるのかも分からない。旧社会党が唱えた非武装中立的な護憲運動が、中国の拡張主義や北朝鮮の核やロケットによる脅しという情勢の中で、国をどう守るかという事を前面に掲げた憲法論を行わないと、じり貧になるように思われる。
 共産党は憲法成立の国会で野坂参三が反対演説を行った。自衛権の否定はアメリカの属国になることだと、もう一度この原点に立ち返り、安保法制反対で示した共産党の主張、侵略のための軍隊は許さないという点で論理整理し護憲運動を戦わないと、非武装中立的視点で戦えば、反って護憲運動は成功せず、いつの間にか侵略するための軍隊に衣替えされてしまう。枝野氏が主張する憲法9条改悪反対で歩調を合わせ戦うべきだと思っている。
 政治家の主張の一番大事な主張は、国民の生命・財産を守ることにある。この主張を後ろ回しにして、福祉の問題を前面に出しても選挙では勝利できない。枝野氏はこのことを示したと私は思っている。(麻生氏の言う「北朝鮮様々」というのは、やはり国を守るが政治家の最大課題だという意味だ。・・・「野党にはこの方針が無いから勝てないのだ!」と彼は、ほくそ笑んでいる。)
  
 以下衆議院選挙の前回との比較で、今回の選挙戦の意味をつかもうという趣旨で作った表である。
★今回前回得票差(どの政党が伸び、どの政党が敗北したのか)


 ※今回は日本維新の会、前回は維新の党を同一政党と見ている
 ※立憲民主と希望は前回民主党票を今回の獲得比率で比例配分している。
 ※日本のこころを、前回は次世代の党と見て比較している