gataro氏の投げたブーメランはどこへ返ってくるのか


                                                                                         平成26(2014)年11月6日

 

安倍首相の投げたブーメランは、自民党に突き刺さっている(gataro)


★阿修羅♪という掲示版について

 インターネット上に★阿修羅♪という掲示板がある。その売り文句は「すべての虚構を暴き、真実に到達しようとしている 」というものである。
 そこには様々な分野の論議がなされている、どのような物があるか拾い上げると「 原発41  エボラ15  政治173  経済91  戦b14  災害20  マス14  雑談41  空61 事件31  カルト13  NEWS8  外国人01  医療4  憲法3  アジア16  中国5  国際9  エネ2  自然5  健康16  社会9  地方13  IT12  知21」等がある。

 私がこの中でよく見るのは、「政治」である。その内容は小沢一郎氏の支持が一番多いように見えるが、それ以外にも様々な人がここで自分の主張を行っている。

 このサイトには以下のような断り書きが書かれている。

◎工作員もいる玉石混淆掲示板
 例 :工作員募集要項 工作員と消し屋

◎情報解析
  その情報が 誰によって 流されているか?
  なぜ今 流されているか?

◎事象解析
  その事象・情報で だれが利益を得るか?
  歴史上、その事象の時何があったか?

共産党を代表し「gataroさん」が頑張っている

  なかなか怪しげなサイトだが、その情報量はバカにならず結構面白い。ここへの登場人物で有名人は天木直人、植草一秀、室井佑月、郷原信郎、孫崎享、江川昭子更には日刊ゲンダイ、週刊ポスト、産経新聞などである。
  その中で一人共産党の立場で孤軍奮闘しているのが「gataro」さんである。おそらく共産党のインターネット対策で、こうした政治的掲示板に共産党も意見を出していくように組織的に取り組まれているのだと思う。
 私が昔見た映画でロバート・レッドフォード主演「コンドル」(1975年)というのがあったが、ロバート・レッドフォードは、CIAの職員ではあるが、毎日アラブ系の本を読み、そのレポートを作成するという単なる事務官であったが、敵の侵入により活劇に巻き込まれるというものであったが、CIAの職員にもそんな仕事があることが初めて知った。
 おそらくgataroさんは共産党の勤務員で、インターネット対策で毎日インターネットの情報分析を行いながら、共産党の立場を宣伝していく役割を持たれているのだろうと推測される。阿修羅の中でも常連であり、他の参加者とも上手く関わりながら議論を勧められ、それなりの位置を確保されているように見える。

gataroさんの投稿へ一言異論を申し上げる

 今回はそのgataroさんのコメント「安倍晋三へ特大ブーメラン。自由新報に登場しているこのおっさん、革マルの大ボスだろ」(2014 年 11 月 03 日)に少し批判的見解を書いてみる。
 この記事は、安部首相と民主党の枝野幹事長の争いに割って入ったものである。小渕優子問題以来、安部首相は「政治とカネ」問題で追い込まれている。そこで安倍首相は、自らのフェイスブックで「枝野議員に献金したJRの労働組合を「殺人団体革マル派と関係している」として、枝野幹事長を名指しで批判した。
 10月2日の記者会見で民主党の枝野幸男幹事長は「何ら批判される筋合いはない。これこそ誹謗(ひぼう)中傷そのものではないか」と述べ、安倍首相の発言を誹謗中傷だと指摘。更に重ねて献金が合法であることを主張し、「与党の立場にある方の中にも当該労組と私以上に親しい方がいる」と反論した。

革マルのボスが自民党の機関紙に登場 野合だ!(gataro)
 このやり取りを見て、gataroさんが放った一撃は、「革マル派大ボスの一人が自民党機関誌に登場していることをどう説明するんだ!」と枝野氏の主張を補強する立場で安倍首相に噛み付いた。
  私もびっくりしたがJR総連のボスであり革マル革マル派結成時の副議長あった松崎明が自民党の機関紙に登場し(写真付き)、「生まれ変わる国鉄」という見出しで、「現実を直視」
    「反対」ばかりでは  民営的手法発揮  国労には
   太刀打ちできない   できるのは分割   未来はない
 スローガンを掲げ、その文書の左側に「あなたも自民党に入党しませんか」という帯をつけている。
 いくらなんでも革マルのボスであった松崎明が自民党の広告塔になっている姿には、革マルの終焉を感じとった。gataroさんはこの事実を暴露し、自民党も革マルと癒着しているではないか、枝野氏攻撃は筋違い、攻撃した本人にブーメランが突き刺さっていると嘲笑している。

赤旗には自民党の古い幹部がよく登場するが、これは野合ではないのか?
  これを見てさすがgataroさん鋭いと思われた方も多いと思うが、私はこの自民党の機関紙に革マルのトップが登場するという姿は、どこかで見た姿と瓜二つだと思っている。
  赤旗はこの間、野中広務、加藤紘一、古賀誠氏など自民党の歴代の幹事長を登場させ、共産党の主張に「理」があるという発言をさせている。私はこの手法に一貫して反対してきた。なぜ自らの主張の正しさを、元自民党幹部の主張に頼らなければならないのかと。
 今回gataroさんは、自民党機関紙に革マルの松崎明氏を登場させたことで、「これは自民党と革マル派の野合ではないか!」と凄んでいる。枝野氏に対する批判はブーメランのように自民党に返って来ると安倍首相を批判した。
 しからば、赤旗に自民党の幹部が現れるのも。自民党と共産党の野合(癒着)ではないのか、いつの間にか共産党は自民党の補完勢力になった。と批判されても言い訳はできないのでないか。gataro氏の投げたブーメランは共産党に突き刺さってしまっている。