共産党のビラ、またまた間抜けな姿を現した。その政治的能力を疑う?


平成29(2017)年7月27日


憲法第9条は日本の平和に役立つか?⇒「役に立っている」82%+13% これってなに??
 

 7月26日早朝JR高槻市富田駅頭で共産党のビラが配布されていた。相変わらずビラを配布する意思が本当にあるのかという駅頭の雰囲気である。お年寄りの方が5〜6人ぐらい立たれていたが、ただビラを持って立っているだけで、配るという意識は全くない。私は無理やり取りに行くが、誰もビラを取ろうとしない、駅に向かっている市民には全く関係のない景色である。

 国会では、24日25日と加計問題等をめぐる「閉会中の審査」が行われており、その報告ビラかと思
ってビラを手に入れたが、国会報告ではなく、「解散・総選挙で信を問え」(日本共産党)という勇ましいビラであった。このビラはA4サイズの小ぶりなビラであったが情報のてんこ盛りのビラであり、何が主要な主張かポイントが定まらないビラであった。

ビラには決定的なミスがあるが誰も気が付かず配布している。これが現在の共産党の力である。
 

 配布されたビラの責任者は誰かを調べたが、表書きは「近畿民報」となっている。発行元は日本共産党国会議員団近畿ブロック事務所となっている。ということはこのビラは近畿一円に配布されたことになる。発行日は書かれていないので何時から配り始めたビラ化は分からない。ただ高槻が一番に配られるとは考えられず、最低1週間前には配布が始まっていると思われる。
 このビラには「憲法こわし」という見出しで「加速」「年内に改憲提出」という記事があるが、安倍内閣の不当性を訴えるために、「憲法9条は日本の平和に」という円グラフを載せている。(NHK世論調査4月29日より)と書いて信用性が高い調査ですよと「印象操作」をして載せているが、このグラフにはとんでもない欠陥がある。
 円グラフの大半は「役に立っている82%」が占め、その次に「役に立っている13%」がまた占めている。82%と13%両方が「役に立っている」である。95%が役に立つが占め、残りは全くの空間(余白である)  参照:解散・総選挙で信を問え(日本共産党)
 一般的に円グラフを書く場合、100%になるように配分すべきであり、100%でないグラフに違和感を感じるが、さらに回答が「役に立っている」という項目が「82%」と「13%」と2つある。これは明らかな誤りである。私の推定では「13%」の方は「役に立っていない」であるべきが記述を間違ったと思われる。

この一目で見ればすぐに気が付く重大な誤りに、共産党は誰も気が付かないのか?


 私はこのビラをもらい、JR車内でこのビラを見たが5分もたたない内にこのビラの間違いに気づいた。共産党はこのビラを近畿一円に配布いている。誰も気が付かないのか、配布している本人がビラを読んでいないことが丸わかりである。このビラを見た共産党の支持者は誰もこの誤りに気が付かないのか、読者も共産党を見放しているのか、あるいはすでに気が付きながら修正もせずこのビラを配布し続けているのか、その真意は分からない。
 もし気が付きながら、「ばれないだろう」という思いでこのビラを書いているとすれば、国民を馬鹿にしている態度である。
 そもそも共産党のビラはどのような手続きを通して作成されているのか、私は長く行政にいたから、職員が原案を書き、稟議に回して係長、課長補佐。課長、と上司が点検してその内容が確定される。共産党は国会議員団近畿ブロック事務局が発行する際、どのような手続きでこの内容に対する決済が行われているのか、疑問に思われる。
 例えばこの円グラフが正しいか、「NHKの調査結果」を添付して決済を仰ぐべきだし、上司はその確認を行うべきである。私はこの間共産党の出すビラ、選挙結果等に常に間違いがあると一貫して批判している。表計算ソフトを使っていないため、計算に常に誤りがある。この場合も円グラフは100%にならなければならないという意識が無い。さらに「役に立たない」を「役に立っている」と書いたのは、単純なミスではあるが、NHKの調査結果とこの円グラフがあっているかの点検を怠っている。

NHKの調査結果は足せば100%、共産党の円グラフには5%が見つからない


 NHKの調査結果は、「非常に役に立っている」29%、「ある程度役に立っている」53%、「不明」18%である。(私の予測に反して第三番目の選択肢(回答)は「役に立っていない」ではなく、「不明」であった。)この調査結果を正確にグラフ化しなければならない。共産党のビラは、NHKが「非常に役に立っている」と「ある程度役に立っている」という設問を立てているのに、その2つを「役に立っている」という評価でくくっている。(捻じ曲げている。)さらにNHKが「非常に」と「ある程度」とどちらも「役に立っている」という言葉をつかったために勘違いして、すでにこの2つの数字を合計して82%と書きながら、さらに「役に立っている13%」という架空の数字を作ってしまっている。
 確かにNHKの問題の立て方はおかしい。「役に立っている」というなら「役に立っていない」という選択肢(回答)を用意しべきであってそれを立てずに、「不明」という回答欄を作っている。この数値が「18%」である。NHKは一応「非常に役にたっている」29%、「ある程度役にたっている」53%、「不明」18%で足せば100%になるが、共産党の円グラフは「役に立っている」82%、と「役に立っている」13%だけであり、5%は行方不明である。(注1)

注1:この時点で私はNHKに直接当たらず、インターネット上のNHKの調査結果に基づいてこの文書を書い
   た。しかしNHKは役に立つという選択肢を二つも作って、「役に立たないという選択肢がないこの
   調査は偏向調査だと思い、NHKに直接電話して確かめた。(追記2に記す。)

参考:ビラ「解散・総選挙で信を問え(日本共産党)」

追記1:あまりにもおかしいので共産党国会議員団近畿ブロックに電話してみた。
     最初は何がおかしいのかという雰囲気だったが、具体的に指摘すると、間違いに気づき、すで
    に改訂版を作成して配布しているということだった、私がこのビラを配布している姿を見れば、
    配っている張本人がこのビラを読んでいないことが丸わかりだというとその批判は受け止めると
    答えた。
     具体的に何時どこの場所で配られたかを聞いてきた。
     NHKの調査を勝手に変えて報道することは「捏造」だと指摘したが、それは許容範囲で問題が
    無いと答えた。グラフは必ず100%にならないとおかしいとも言ったが、それは作る側の判断だ
    と答えるにとどまった。
     もう少し、問題点を話そうと思ったが、電話は切られてしまった。(私の電話がおかしかった
    のかもしれないが?)    

追記2:あまりにも不可解なので、NHKに聞いてみた。
     聞いた内容は。@調査項目に「役に立たないが無い」のはおかしい。A不正な引用がなされて
    いるが、NHKとしては問題としないのか?

     @の回答 NHKの回答は、選択肢は5つあった。 
       この設問は、「憲法9条が日本の平和と安全にどの程度役に立っていると思うか」を聞い
      た。 
      1.非常に役に立っている  29.4%
      2.ある程度役に立っている 52.6%
      3.あまり役に立たない   11.1%
      4.全く役にたたない     2.3%
      5.分からない、無回答    4.7%

       「役に立たない」という選択肢を入れていることが分かった。共産党のビラには選択肢
      は一つ「役に立っている」しかない。実際のNHKのアンケートは選択肢が5つある。にも拘
      わらず「NHKの世論調査4月29日より」と書いている。  

     Aの回答
       検討してみる。 
       であった。