嘉門達夫と赤旗



 赤旗は紅白歌合戦を取り上げ、今年初出場の6組の出演者の会見の状況を報道した。(一紙で間に合う宣伝のためか?)

ちなみに今年の初出場は

  ◆紅組は椎名林檎、KARA、神田沙也加、少女時代、芦田愛菜。

  ◆白組は猪苗代湖ズと鈴木福

 である。

  この新人の中で誰に注目するかで、その新聞のセンスが分かる。赤旗は2組に注目した。一組目は、福島県出身の猪苗代湖ズ、その抱負は「福島のことをずっと忘れないでいただくために参加させていただきました。福島を好きという想いを伝えたい」これは通常の感覚だろう。

  二組目は、神田さやかであった。その抱負は「今年は辛い1年でしたが、皆さんに心が届くよう母と一緒に歌わせていただきます。」であった。(さやかの抱負はもっと長かった。実は赤旗の該当記事を紛失してしまい、これらの記事内容はインターネットから借用している。)

 この記事を見て、何で神田さやかが中心なんや!と私は思った。 

  たまたま、テレビに嘉門達夫が登場した。(今年は「アホが見るブタのケツ」で再ブレークしているらしい。)彼の替え歌ソングは、政治問題にも言及しその本質を突いている。元々古くから狂歌は存在し、江戸の天明狂歌は、一つの社会現象になったといわれている。代表的な狂歌に(学校の日本史の授業で習った)寛政の改革を皮肉った「白川の「清きに魚の」すみかねてもとの濁りの田沼恋しき」というのがある。

  その嘉門達夫が神田さやかの紅白初出場を捉えて、「サザエサン」の曲に合わせて「♪マルモリK-POPは 分かるわな、 椎名林檎は「カーネーション」、 神田沙也加〜 神田 沙也加〜 何で出る!〜何で出る!〜」と歌っている。これが庶民感覚である。

 彼が再ブレークしているのも、庶民感覚を代弁しているからだと思う。

 インターネットで「神田さやか」と検索すると、まず出るのは「神田沙也加 紅白 なぜ」と出る。国民はなぜ神田さやかが紅白に出るのか、母(松田聖子)のごり押しと理解している。

 国民の声をインターネットで拾うと

  1.   視聴率の小稼ぎですかね。
       もっと明確に紅白出場の明確な基準を作ったほうがいいと思います。
       紅白目指してるアーティストに迷惑です。

           神田沙也加がなにをしたっていうのでしょう。

           松田聖子さんが 出演条件に NHKに 交渉したらしい。 バーターです(笑)

           結局聖子さんのごり押しなので、さやかさんは巻き込まれただけですよ。(笑)
          さやかさんもインタビューで、自分の力では出れなかったので母に感謝し
          ていると言っていましたが・・・。

           歌手らしい活動も・・・ヒットもないのに なんで・・・?

          なんでNHKは自らファンが離れて行くような事をするんでしょうか?
           理解に苦しみます。

  赤旗はセンスが悪すぎる。どう見ても神田さやかの紅白歌合戦の参加は母親(松田聖子)のごり押しである。国民はこの出場を歓迎していない。

  その神田さやかを紙面で最も大きく取り上げる姿は、政治においてもつねに庶民感覚からずれはじめている赤旗の現状を表していると見るのは私だけでしょうか。