中国の実態を覆い隠す赤旗に未来はない。
   共産党は「アメリカ」のいいなりの自民党政治を「ゆがみ」と呼んでいる。
      共産党に「中国」のいいなりの「ゆがみ」はないのか。

                                                                                                          平成25(2013)年1月14日

  共産党は日本の政治を「アメリカ」のいいなり、「財界中心」のゆがみがあると指摘している。(この表現は「二つの敵」、「害悪」、「異常」、「ゆがみ」へと変化している)。

  これに対して一般の国民は、共産党は中国べったりであり、日本国民の利益を代表していない。共産党こそ中国べったりの「ゆがみ」があると見ている。

 私はこのHPで日本共産党の13の大罪をいているが、言葉を変えれば、13の「ゆがみ」でもある。その13番目にあげたのが中国問題である。

 話は変わるが、共産党は選挙で負けるたびに、共産党の幹部の責任論を避けるため、その原因を他に求める習性がある。その代表例が「反共攻撃が行われた」、「マスコミの偏向報道があった」、「党中央は正しかったが末端党員がそれに応えなかった」などの総括を行う。

  今回の衆議院選挙では、「反共攻撃が行われた」という主張は影を潜め、「マスコミの偏向報道」を主要に批判しているように思われる。(注1)

注1:敵もさるもので、この頃は面と向かって「反共攻撃」を行わない。共産党を無視することが最大の「反共攻撃」
      でと理解し始めている。「攻撃される」と反撃できるが無視される対応の仕方がない。 

 大新聞の報道の偏向(ゆがみ)は確かにある。しかし共産党の赤旗にも大きな偏向報道がある。この偏向がある限り、共産党が大新聞の偏向を攻撃しても、何ら効果はない。多くの国民は共産党が中国を支持していることを知っている。その中国は、同じ名前の共産党政権が支配し、民主主義と全く相容れない、実質的には腐敗と堕落の独裁国家になっていることも知っている。

  最近中国では、広東省の週刊紙(南方週末)新年号の記事が同省共産党委員会宣伝部の介入で改ざんされた問題が大きな問題となり、中国の知識人言論界が反発し大きな話題になっている。これを一般紙は大きく報道しているが、赤旗は全く報道していない。(注2)
 全く報道していないは誤りだと以下の指摘を指摘を受けました。
指摘された内容:「1月8日付け、7面に「改ざん否定 記者憤る」の記事が掲載されています。」(1月15日11時10分挿入)

注2:共産党は中国社会で横行している人権侵害(ノーベル平和賞の 劉暁波氏の投獄)や言論弾圧(南方週末問
       題など)の実態を赤旗で報道しない。これでは赤旗のキャッチフレーズ「正義の見方・真実の友」が羊頭狗肉
       なる。

  赤旗が最近中国の報道を行ったのは、中国で最低賃金の法案が制定され、「低収入労働者の底上げ」へ(12月29日赤旗)と、尖閣列島問題に対する中国の動きだけである。

 「最賃の記事」は、あたかも中国が日本より、弱者に対して優しい政治を行っているような報道であるが、しかし実態は、中国はひどい格差社会であり(注3)、公害は撒き散らされ、国民生活は危機にさらされている。(注4)

注3:西南財経大学が実施した中国家庭調査によれば、2010年度の中国のジニ係数が世界平均の0.44を大
       幅に上回る0.61に達した。12月10日付けで中国の新聞社が報じた。
      ジニ係数は0以上の1以下の数値で表される。1に近いほど格差が大きいことをあらわし、社会的な警
       戒ラインは0.4とされる。中国家庭金融調査によれば、都市部におけるジニ係数は0.56、農村部では
        0.6に達し、中国の貧富の差が極めて大きいことが改めて浮き彫りとなった。

注4:<中国>深刻な大気汚染 呼吸器系疾患が急増   (毎日新聞1月14日(月)10時25分配信)
    【北京・成沢健一】中国各地で有害物質を含んだ濃霧が続き、北京の大気汚染の観測地点では、6段階の
   指数で最悪の「深刻な汚染」を10日から4日連続で記録した。中国メディアによると、観測史上初めてのこと
   で、呼吸器系疾患の患者が急増しているという。

 冷静に考えてみよう、「アメリカ」と、「中国」、どちらが良い国であり、どちらが日本国民に支持されているか。確かにアメリカは世界の警察官を自負し、自国の利益のためにイラクやアフガニスタンなどで侵略戦争を繰り返している。しかし、国内では言論・報道の自由があり、三権分立が行われており、民主主義が守られている。(格差社会ではあるが)

  一方中国は、現状では世界に軍隊を派遣して、他国民を侵略するまでには至っていないが、周辺諸国とはほぼすべて領土紛争を抱えており、軍事大国化を目指している。国内問題では、チベット問題など、力で他民族の抑圧を行っている。(注5)司法の独立などは確立しておらず、マヤ暦に基づく「世界終末日へ!」の騒ぎの中でも、それらを唱えた宗教家ら1300人もの身柄を拘束した。(注6)なかでも権力の腐敗は著しい。

 日本にとってアメリカは友好国(?)であり、中国は、尖閣列島問題などで日本の主権を脅かす厄介なおとなりさんである。

注5:中国製品からSOSの手紙…強制労働者が隠し入れる -アメリカ
    中国は多民族への弾圧だけでなく、自国の人民の弾圧(強制労働)も行っている 米ニュースサイト「ハフィ
     ントン・ポスト」が2012年12月27日以下の内容を報じた。
    米西部オレゴン州に住む女性が、10月31日のハロウィーンで使おうと、発泡スチロールでできた中国製の
    墓石を地元スーパーマーケットで購入したところ、梱包の中から中国当局による強制労働の実態を告発する
    手紙が見つかった。この墓石の製造に関わった強制労働者が書いたとみられ、「偶然にもこの製品を買われ
    た方。手紙を人権団体に届けてください」と訴えている。

       これについては、中国政府自身が、現在も続く強制労働の問題について、年内にも制度改革に取り組む意
    向を表明した。国営新華社が7日伝えた。[北京2013年1月7日 ロイター]

注6:2012年11月中旬に発足した中国の習近平指導部は、新興宗教への弾圧を強め、27日までに内陸部を中心
     に活動するキリスト教系組織「全能神」の関係者1300人以上を拘束した。中国国営新華社通信などが伝え
     た。
         拘束理由は「世界終末論を流布し、社会秩序を乱した」としているが、貧困層を中心に組織の影響力が拡
     大することに対し、共産党政権が危機感を持ち始めたのが原因と指摘する声もある。

 中国のこのような状態中で国民に、「アメリカ」と「中国」のどちらの国と仲良くしたいかと訪ねたら、おそらく9割以上の人は、アメリカと応えるだろう。 

  上記のような意識が国民を支配している状況下で選挙を行っても、共産党が勝てるはずがない。中国は良い国、我々は中国派だと叫んで(注7)票が入ると思っている共産党の幹部の頭はどうかしている。

  日本国民が中国よりアメリカにより親近感を持つのは、判断は間違っていると言うのか、あるいはマスコミの偏向報道の結果か、あるいは反共攻撃の結果そうなっているのか、共産党幹部の見解を聞きたい。私は日本国民の判断の方が正常な判断だと思っている。

注7:共産党が「中国派だ」とそのまま語っているのではない。しかし赤旗紙上でアメリカの批判はしても、中国の
      人権侵害や言論弾圧は報道していない状況を見て共産党は中国派だと見られても仕方がない状況がある。

 アメリカが良いのか、中国が良いのか、中国共産党の幹部の動きを見れば、アメリカがいい事がはっきり判る。中国共産党の多くの幹部が汚職に手を染め、私利私欲に走り、不正な蓄財を行い、その資金を海外に持ち出していることをマスコミ報道などを通じて多くの国民は知っている。(注8)

 中国共産党の幹部の息子達が、アメリカで放蕩三昧の生活をしている実態がある。高級車に全裸で載っていた中国共産党の幹部の息子が壁に激突する事故を起こしている、(注9)これが現代中国の実態だ。

 もし中国共産党の幹部が自国を愛し、自国のために自分の生涯を捧げようとしているのなら、汚職や腐敗に手を染めないだろうし、自らの息子をアメリカに留学させたりしないであろう。中国は既に堕落している。社会主義とは全く関係のない、汚職と腐敗が蔓延し、富が一部の者に集中し、独裁という政治体制を持たない限り維持できない国になっている。(注10)

注8:(2012年10月28日 Forbes.com)人民元の海外流出が続いている=共同
    ときに内密に、あるいは堂々と、金額も様々だが、中国人はマネーをせっせと国外へ移している。米の民間
      研究機関、グローバル・フィナンシャル・インテグリティー(GFI)の推定によると、中国は2000年から2011年に
      かけて、3兆7900億米ドルを不正な資金流出で失ったとみられる。過去2年間だけでみても、1兆500億ドル
      が中国から流出したと、このワシントンに本拠を置く調査機関は指摘する。

      もちろんGFIが示す衝撃の数字には、異論を唱える人もいる。例えば米ウォール・ストリート・ジャーナル(W
      SJ)紙は、9月までの12カ月間に中国から流出したマネーは2250億ドルと報じた。その多くは不正なマネー
      流出である。ロンバード・ストリート・リサーチはもともと中国経済について悲観的な見方を続けてきているが、
      同時期の流出額は3000億ドルとしている。

注9:中国共産党幹部の息子、全裸でフェラーリ運転して事故
        2012年3月に北京で、フェラーリ458スパイダーが猛スピードで壁に突っ込み運転していた男性(23)が死
     亡。同乗していた女性2人も重体を負った3人は全裸に近い状態だった。
          この事故は言論統制が敷かれ、国内では「フェラーリ」が検索できなくなったり死亡男性の名前を「賈」と発
     表したりするなど迷走していた。
        だが、これを暴いたのが香港紙サウス・チャイナ・モーニングポスト。

      インターネット上では、中国共産党幹部の子弟がアメリカ留学の一覧表も載っている。(江沢民の孫や習近
   平の娘、薄熙来の息子などの名前が上がっている)

注10:温首相ファミリーの資産は27億ドル以上と報道(2012年11月7日- ニューヨーク・タイムス)の報道を伝えた日
       経オンラインビジネスの記事
         NYTの報道内容はご存じだろうが、簡単におさらいしておくと、温首相の母親や妻、息子、弟、義弟らの資
       産を総合すると27億ドル以上にのぼるという。たとえば、90歳の母親の名義のフィナンシャルサービス会社
       が5年前に保有する資産は1億2000万ドルに上るという。弟の企業は新型肺炎(SARS)流行後に医療廃棄
       物規制を強化した2003年、3000万ドルの関連事業を受注。弟の保有資産は2億ドル以上。宝石商で国土資
       源部宝玉装飾管理センター局長などの役職も数多く務め国内宝玉装飾市場を牛耳る妻や、香港富豪・李嘉
       誠と組んで中国一のプライベート・イクイティ企業を設立するなど、投資ビジネスで大儲けをしている息子ら
       の蓄財の手法などを具体的に報じている。

 すでに中国の共産党幹部は、自らの船が沈むことを念頭に入れ、自己の資産の海外への移動と、親族の海外移住を画策している。こんな国、こんな党を日本共産党はなぜ支持を行うのか理解に苦しむ。今後中国の悪事が暴露される度に、日本共産党の支持は減っていくであろう。こんなことすら分からない共産党の幹部は、日本国の政党の幹部の資格があるのであろうか、その資質を疑わざるをえない。

  日本共産党は、中国の人権弾圧、あるいは言論統制に対して抗議しない。それを見た国民は、同じ体質だから抗議しないと見ている。私から見てもそう見える。(注11)

注11:私は15通の意見書を日本共産党の中央本部を始め各級期間に送ったが全く無視した(受け取った
      という返事すら拒否した)この実態から見れば、中国型言論統制を日本共産党が狙っていると思わ
      れる。

  古い話で恐縮だが、昔東欧の社会主義国が相次いで崩壊したさい、ルーマニアのチャウシェスク大統領夫妻が処刑され、国内の状況(孤児院に大量のエイズ患者いたなど)が明らかになるにつけ、ルーマニア社会主義の欺瞞性が明らかになったとき、ルーマニアに派遣されていた赤旗特派員が、私はルーマニアの実情を早くから報告していたが、党中央はそれを採用せず、間違った報道のみを求めて来たと暴露し、共産党から去っていった。(注12)

 おそらく中国問題も中国の特派員は現在中国の言論弾圧の記事を党中央に送っていると思われる。共産党幹部がそれを握り潰し、中国がさも正義の国であるかのような報道を行っていると思われる。

注12:ルーマニア特派員「いわなやすのり」告発分の最後に
      宮本氏は、「いまなお、ルーマニア問題でまったく誤りを犯さなかった」といい張るのだろうか。それならそ
     れでよい。日本共産党は、あなたの「名誉」とともに衰退の道をたどるしかないだけのことである。と書いて
        いる。

           この指摘と同じことが、現在の不破氏、志位氏にも言える。

 こんな偏向報道をしても、圧倒的多数の民間マスコミの報道で、全ての真実は暴露されており、共産党の偏向報道が目立つだけである。(注13)

  一紙で間に合う新聞という標語も偽りになっている。(赤旗に魅力がない一因でもある。)世間の流れ常識に背を向けた共産党に未来はない。

注13:昔は、社会主義国は「鉄のカーテン」や「竹のカーテン」と言われ、その情報は全く伝わってこなかっ
      た。そうした中でソ連や中国に不利な報道があった際は、共産党は、それは反共攻撃であり、事実
      は全く違う。社会主義社会は、豊かで、国民の自由は保証され、それこそ天国だと我々に教えてき
      た

          私は本当にそれを信じていた。しかし、今はこれほど情報が溢れ、社会主義国と言われる社会の情報を
       我々は、刻々と接することができる。この段階でも共産党は大新聞の報道は偏向報道で有り、反共攻撃だと
       いうのか聞きたい。この事実を伝えない赤旗こそが偏向報道であり、報道するものとしての倫理を失ってい
       る。

PS:最後にこの文書を書きながら、NHKの「日曜討論」を見ていたが、志位委員長が現れ、「共産党が1議席後退
     して、国会は増税連合と改憲連合が三分の二を占める状態になった。」しかしこの状況下だから、保守の政
    治家の方々から、「「こういう時こそ共産党が頑張ってほしい」という声がたくさん聞こえてきます。」とまたもや
    保守政治家が共産党を支持してくれているとの話をした。(この間、常に「保守の政治家」が支持してくれてい
    るから共産党は正しいと話す。)
     どういう問題意識をしているのか、全く分からない。なぜ多くの働く人々が「共産党頑張ってくれ」と言ってくれ
    ているという言葉が出ないのか理解に苦しむ。根本的なところで共産党は腐っている。

        それとこれはさらに余談だが、次の出演者の社民党の福島瑞穂氏とすれ 違いざまに握手した。日常的に
     この姿勢がなぜ打ち出せないのかも疑問に思った。