ついに寝返ったしんぶん赤旗、庶民の味方から政府の応援団に!!


令和2(2020)年5月29日


お詫び
 実はこの間HPのシステムが一部壊れ、画像データを取り組むことができなくなりました。その改善を目指していろいろ手当していましたが、傷口が広がり、HPのシステムそのものが動かなくなりました。何とか回復しましたが、サブマシーンの方で立ち上げができましたが、パソコンの能力が低いため悪戦苦闘しています。
 上記に述べた故障のため、東京新聞の一面と比較した記事で、東京新聞の一面を載せようとしましたができませんでした。さらに今日セットアップした記事も本来は昨日載せようとしたのですが、今日になってしまいました。
 この間の私の記事は赤旗のふがいなさを、一般紙と比較して避難しています。その効果は1日か2日しか持ちません。赤旗は他紙に学び、私が批判したような内容は必ず訂正した記事を載せてきます。2〜3日経ってから私の記事を見られた方は、赤旗も同じことを言っているのになぜ批判しているのかと疑問に感じられるかもしれませんが、赤旗は当初は気が付かず間の抜けた記事ばかり出しています。
 例えば、加藤厚労相が、「コロナに感染したと思っても4日間は自宅待機して、それから保健所に電話せよ」という方針を国が出したにも関わらず、国民が「誤解した」と国民に責任転嫁した事件や、黒川氏がマージャンとばくで辞任した際も客観的に伝え、安倍応援団の田崎氏でも「辞任させたらダメだ懲戒免職にせよ、賭けマージャンも立件せよ」と言っているのに、赤旗は、訓告処分を受けて辞任したような記事を書いています。
 これらの記事は2〜3日経てば共産党も周りの空気を読み、対応を代えてきています。まさに旬な特に価値があるのです。今から載せる記事も、既に今日は修正に入っています(まだ突っ込みどころはたくさんありますが)時間との戦いで、共産党の赤旗の気の抜けたサイダーのような記事を批判しています。以下が今日の本文です。(昨日UPしようとした分です)
 

ついに寝返ったしんぶん赤旗、庶民の味方からから政府の応援団に!!


医療3兆円 家賃2兆円・・・「2次補正 閣議決定」、世論の力で支援拡充(赤旗)
 今日(5月28日)の赤旗一面を見て驚いた。2020年度の第2次補正予算案が閣議決定されましたが、共産党はこの内容を、広範な世論と国会論戦が支援に後ろ向きだった安倍政権を追い詰め、医療提供体制の拡充や中小企業支援、文化・芸術支援などで大きな前進を生み出しました。→「関連2面」という記事を一面トップに大々的に書いています。
 4月末から5月にかけて赤旗の記事の不十分さを指摘してきました。その根本はなぜ共産党はこんな簡単なことに気づかないのか、常に毎日新聞の記事の方が国民目線に立っているとの視点からの追及です。これらを書く際に共産党は「気づく」という力を失ったのか、それとも意識的に「外している」のか常に悩みました。
 今日の赤旗一面を見てハッキリわかりました。共産党は国民目線を放棄し、政府の応援団に成り下がってしまっていることが分かりました。
 本日の赤旗には、「読者のみなさん」「コロナ危機のもと、『しんぶん赤旗』をまもるために力をお貸しください」というビラが折り込まれていました。そこには「いま、世の中に『赤旗』という新聞がなくなってしまったら、真実が見えなくなってしまう。タブーを恐れず、真実を追求しているコロナ関連の記事に励まされる日々です」−「毎日、読者のみなさんから寄せられる励ましの声を力に、コロナ禍から命と暮らしを守る『命綱』として、また日本の平和と民主主義を守る砦(とりで)としての役割を果たしていきたいと決意しています。」と書いています。赤旗は本当にこの役割を果たしているでしょうか。この間の赤旗の記事はみんな気の抜けたサイダーのような記事ばかりで、昔、標語とした「正義の味方・真実の友」の役割が果たせなくなってきています。赤旗がなぜ減少するのか、それは安倍政権と真っ向から戦わず、応援団に様変わりした様子が国民から見破られ、赤旗に魅力がないから部数が減っているのです。

 国民は「真実」求めています。赤旗が「真実」をリードすれば、国民は赤旗を求めます。

 この間の週刊文春は安倍政権のおごりと腐敗を次々暴露しています。次は何を暴露してくれるのか楽しみになります。恐らく文春は相当部数を増やしていると思います。(私がコンビニで文春を買おうとしたら、発売日でもう1冊しか残っていませんでした。)
 赤旗が政府の応援団に堕落したら誰も赤旗を求めません。はっきり言って一般紙と赤旗には相当な実力差があります。比較したら面白さが全然違います。しかし共産党の主張は何かを知るうえで赤旗の役割はあります。この共産党の主張を際立ててこそ赤旗の魅力はあるのです。
 国会での共産党の議員の活躍は現状でも優れたところがあります。昔のように大声で相手を追求するのではなく、理詰めでしっかりと政府側を追及しています。赤旗の記者が頼りないのか、党の方針かは分かりませんが、赤旗の記事にはどうしようもない気迫のなさを感じます。例えば今日の赤旗の主張なら、共産党は第2次補正予算案を諸手を挙げて賛成するのですか、共産党の基本姿勢は何処にあるのですか。問題点は指摘しつつ、国民にはいち早く支援の手が届くように賛成する。というのが共産党の使命だと思います。今日の赤旗ではまさに政府の応援団に成り下がっています。

なぜ、赤旗の記事を政府の応援団だと指摘するのか?

 共産党は、コロナ禍で国民がどのように傷ついているか、その把握ができているのか疑問に感じます。テレビでは小規模経営の経営主がもう持ちこたえきれないとどんどん商売を閉めていく姿が映し出されています。この前にはジャイアント馬場時代のプロレスラー、キラー・カーン(1947年生まれ)が居酒屋を経営していたが、収入が全くなく、固定費が50万円は必要なので、あとどれだけ持つか分からないと言っていた。
 昨日は、雇い止めになった外国人労働者、妊娠を告げたとたんに首になった外国人などを取り上げていた。その人たちを援助していたのは、ユニオンであり、共産党系の労働組合ではなかった。企業は退職通知を日本人と同じ漢字の文書で相手に見せ、署名を取っていた。ユニオンが英語で説明しましたかと追及すると、いえしていませんでしたと認め、一応解雇は撤回された姿を映していた。
 共産党は弱者に寄り添うという姿勢が全くうかがわれない。今日の赤旗一面の記事は、政府の補正予算を褒め上げ、最後のフレーズで「一方大学生たちが2次補正に盛り込むように求めていた授業料の一律半額免除は入りませんでした。」と白々しく書いている。
 この記事を書く場合、大学生の2割がこのままでは大学生活をあきらめなくてはならないほどに追い込まれているのに、この話を書かず、「一律半額免除は入りませんでした。」しらっと書く共産党の態度は全く信用できないだけでなく腹が立ちます。
 それでは他の政党はどのように評価しているのでしょうか、毎日新聞に国民民主党の玉木雄一郎代表の指摘が載っている。それは「新型コロナによる経済ショックに対する政府の認識の甘さが出た予算の中身」と評価し、「全国民への10万円の再給付などを求めた。」これこそが、野党が取るべき基本的立場である。(維新は別として、一番政権寄りの国民民主党ですらこれくらいの主張を行っている。共産党の堕落は際限がない)
 マスコミはどう評価しているか、昨日のニュース23では元朝日記者の星浩氏は、「『真水』と言われる一般会計歳出総額が1次補正の約25.7兆円から約31.9兆円へ6.2兆円増えたように見えるが、これにはからくりがあり、『真水』31.9兆円の中には10兆円の予備費があって、予算は国会のチェックを受けるのが大原則であり、使い道を特定しない10兆円ものお金を政府の裁量に任せるのは、やや問題がある」とコメントした。
 今日の毎日新聞は「2次補正 官邸言いなり」という記事を載せている。官邸の言いなりで2次補正が決まったと読むのかと思ったが、そうではなく「官邸が与党の要求を丸呑み」したという記事である。
 記事内容は、自民党や公明党の要求を丸呑みしたものになっている。その原因は「政権は今弱っているから何をやっても批判される」(関係者)弱気の声が聞こえる。と書かれている。ここで面白いなと思ったのは、昨日のひるおびで田崎史郎氏が同じことを言っていた。「安倍さんは今失敗続きで何をしても批判される」という評価をした。大胆なことを言うなと思ったが、どうも共通認識になっているようだ。

京アニ放火殺人逮捕の記事で、毎日新聞の優勢が完全に読み取れる。

 この記事を、赤旗は「京アニ放火 容疑者逮捕」「犠牲者36人 殺意認める供述」という記事を載せているが、毎日新聞は23面【社会】にほぼ半ページを使って被害者に寄り添うという立場からの記事を書いている。見出しを拾ってみると「未来を奪ったわけ話して」これが大見出しで、「遺族 尽きぬ悲しみ」「真相解明を期待」「受け止めるしか」「事件終わっていない」「『36人犠牲』取り乱さず」「容疑者謝罪なく」見事な構成でこの事件を被害者に寄り添う立場で伝えている。(この記事の差は、実力の差というより他にない。)
 毎日新聞は面白いが赤旗は面白くない。赤旗の唯一の取り得である真実の追及を曖昧にしてしまえば、魅力は失われてしまう。赤旗は大衆に迎合していけば、部数は増えると思っているようだが、私は違うと思っている。赤旗の特徴を鋭く追及すれば、キラット輝けると思っている。政府の提灯記事を書くような赤旗にはまったく魅力がない。