共産党都議選19名当選 折角勝利したのに新聞の体をなさない「しんぶん赤旗」


平成29(2017)年7月3日


勝利した都議選の評価を赤旗に載せない間抜けさ

 7月3日付赤旗は、「共産党勝利 自民党歴史的惨敗」という大きな見出しを一面トップに掲げ、19名の写真を載せているが、この都議選に関する記事が全くない。勝利したという事実だけね記事になっている。この結果を共産党はどう見ているかの記事が無い。
 同じ日に毎日新聞は、共産党の当選者を17名としており、赤旗の方が最後まで粘り、すべての当確が分かった段階で輪転機を回している。
 毎日新聞はこの選挙戦についての記事を多く載せている。例えば【主張】で「東京都議選と安倍政権」「おごりへの反発強かった」という記事を載せている。その他都議選関連記事を沢山載せている。
 赤旗は、何も記事が無い、どうなっているのかと紙面を探していると、一面の右下に「日本共産党のコメントは、党のホームページでご覧になれます。」という記事があった。そこでホームページを検索して見たが、この内容なら選挙結果を見ないでも書けた文書である。本来事務方で「勝利の場合」、「現状維持の場合」、「負けた場合」の原稿の下書きを作っておき、議席が確定して段階で声明は出せるはずである。

都議会選挙を「勝敗の結果」しか報道できない赤旗の報道姿勢に疑問を感じる。

 議席の最終結果を書きながら、それに対する共産党のコメントは党のホームページを見ろというのはあまりにも人を馬鹿にしていないか?疑問の残る記事構成になっている。
 憶測ですが、19議席とることを想定しておらず、勝ちすぎてどのような見解を出すかで党内で結論が出ず、赤旗の締め切りに間に合わなかったのかもしれない。馬鹿げた事態だ。赤旗の読者であれば、共産党がこれだけ躍進したのだから、共産党が今後の政治展望をどのように把握しているのか知りたいのは当然である。
 読者は共産党の見解を探したと思う。少なくとも赤旗記者としての記事でも良かったが、中央の決定が出ない以上赤旗の記者は何も書けないという共産党のスタイルを暴露したような赤旗の記事構成になっている。
 こうした事態を見せるたびに、中央集権という政治体制の脆弱性が見える。しんぶん赤旗は独自の編集権を保障し、臨機応変に対応する力を持たないと赤旗の魅力がますます失われる。