共産党は選挙でなぜ勝てないのか? 第2弾

          高槻の実態から発信。 もう恥さらしはやめるべきだ!


                                                                                                              平成24(2012)年12月1日

<共産党の選挙戦での戦い方の実態・・高槻の状況から>

 出勤時(27日火曜日)、共産党のA候補が駅頭で演説を行っていた。ビラを受け取ってまたまたビックリした。これは11月18日の赤旗折り込みビラであり、さらにその一週間前に駅頭で配布されていたビラでもある。(同じ内容のビラの三回目の遭遇である。)すでに、18日に「自分の立ち位置が分からなくなった共産党」、「共産党は一体誰の味方なのか?」で次のように書いた。

 「今日(11月18日)赤旗に大阪10区の候補者(A氏)のビラが入っていた。中身を見てびっくりした。1週間前に駅頭でもらったビラとほぼ同じであった。(内容は微妙に違うがこの分析は後でやりたい)」

 これ以前にも一貫して指摘しているが、A候補(あるいは高槻・三島地区)は総選挙戦に対して、自分たちでビラが作れず、適当なビラを配布し続けている。(参照:賞味期限切れビラを駅頭で撒く政治的鈍感さ! 10月2日に、9月6日の尖閣列島問題のビラを配布)注1

  改めて今日の現場(駅頭)の雰囲気であるが、相変わらず、A候補の周りは老人が取り囲み、ビラを持っているが手渡すでもなく、ボーと立っている。私はいつも奪い取るようにビラを取る。そして今日は別の出入り口で辻本清美氏が来ていた。私が列車を待っている間、周りを見渡したが、若者の男女各1名が、辻本ビラを熱心に読んでいたが、A候補のビラを持っている者は皆無であった。今回の三枚目のビラの特徴は、表面が消費税、裏面が尖閣列島など領土問題である。(2枚のビラと同じ)

  世間では、嘉田知事が主導する「日本未来の党」が話題となり、いよいよ今回の選挙の争点が、「原発推進か、原発反対か」に収斂されようとしている時、相変わらず、領土問題のビラをまき続けている。(原発にはまったく触れていない。)この政治的鈍感さは、私などはもうやめてくれ恥だからと叫びたくなる。(注2)

 注1:前回も駅頭で同じビラを撒いたが、誰にも手渡していないから、2週間前の同じビラを配布してもばれないだ
        ろう、「そのまま行っておけ」というような安易な形で選挙戦を取り組んでいる。こんなことをしていれば、共
        産党の支持は減っていくだけである。

 おそらく「知恵」も「お金」もないのであろう。ビラを作るにしても何を書いていいのかわからない。新たなビラを作るには金がかかる。前に作ったビラは大量に余っている。「それを撒いておけ」という判断であろう。

注2:共産党の撒いているビラのどこがおかしいのか、辻本清美のビラを読んで、その違いが良くわかった。共産
        党のビラには候補者本人の決意がどこにも書かれていないことだ。中国大使と会ったのは志位氏で
        ありA候補でない。党の宣伝はしているが、候補者個人の宣伝は全くしていない。  
         
党に忠実なことはわかるが、「あんた本当に当選する気があるのか」と問い質したくなる。(「小選挙区」で勝てるとはハナカラ思っていない。比例区の票の掘り起こしの為に出ている。)

<党の組織形態に敗北の原因があるのでは?> 

 この高槻の現状を見て、私は党そのものの組織の仕方に問題があるのではという考えに至った。そのことに以下書いてみる。

1.政党は国会議員の集団が基本(他党派は)

 共産等と他の政党はどこが違うのかである。自民党や民主党を見れば。党は基本的には国会議員で持って構成されている。例えは悪いが、戦国時代以前の国とり合戦で言えば、それぞれの武将が家来を持っており、その武将の集団が政党である。

 このことを見せたのが、「大阪13区で自民の西野議員氏引退で、長男の維新府議が出馬へ」というニュースである。マスコミが後援会員に、「息子は維新だけどこのまま応援するのか」と聞くと、「私たちは西野党だから維新の息子を応援する」と答えた。(この親父は戦略化であり、自分の引退発表を遅らせ、自民党が新たな候補者を立てる時間的余裕を与えず、息子の勝利を保障した)これが彼らの政党の作り方だ。(武将(国会議員)と家来(支持者)の関係で組織されている。)

 党首を決める選挙でも、議員票と地方票で構成されるが、決選投票は議員のみで決めるという方法をみても、国会議員を中心に組織された政党である。さらに都道府県単位の意見を尊重するという形態をとっている。(何か問題があった際、マスコミは各県連の対応を書いた一覧表を良く載せる。)また国会議員は県(府)会議員、市会議員を配下に従え、さらに一般党員を組織するという組織形態である。(最後に出来た「日本未来の党」も国会議員の政党であり、極端に言えば、国会議員以外は党首以外一人もいない政党である。)

2.共産党は、党員が基本(?)(実際は党幹部が全権を握る) 

 これに対して、共産党は、近代政党(?)であり、党は、何十万という国民によって組織されており、国会議員(候補)が党員を手勢のように支配できない。政策についても党中央が発表し、個々の国会議員(候補)が政策を発表したりすることはない。(例えば民主党などを見れば、国会議員の候補者に踏み絵を踏まそうとしても、誓約書を書いたその足で私はTPPに反対だと主張する議員がいる。)

 共産党は、民主集中制という組織原則を持ち、すべての党員は同じ権利を持ち、対等平等(建て前は)であるが、一方では「下級は上級に従い」ということで、党の上級機関がすべての権力を握っている。(注3)

注3:第22回大会までの規約前文には、「決定にたいしては、少数は多数にしたがい、下級は上級にしたが
      い、積極的にこれを実行しなければならない」と記されていた。(現在は削除されているがその精神は同
        じだと思う。)
          その昔、共産党が議会で躍進し始めると、他党派から、共産党の中で権限を持っているのは中央機関の
        幹部であり、国会議員は単なる駒でしかない。国民無視の政党だと批判された時期があった。共産党はこ
        の批判を避けるため国会議員は中央委員にするなどして、党の幹部へと格付けしてきた歴史がある。

3.議員と後援会の関係(他党派と共産党の違い)

 議員と後援会の関係で言えば、共産党は、昔は他党派と同様に後援会組織を議員単位で組織していたが、現在は共産党の後援会であり、議員ごとの後援会は組織していない。ここに自民党や民主党と大きな違いがある。自民党や民主党は、国会議員になりたい者の集まりである。(「自分党」である。)そのために自分で努力し、後援会員を増やし(注4)、政治的力量を蓄え、その地域での顔になるように常に努力している。それぞれの国会議員は多くの私設秘書軍団を持ち、常々地域の中に入り、一年中選挙運動をしている。

注4:他党は、議員と後援会員の人間的つながりを重視している。バスで温泉旅行に行ったり、ゴルフ大会やカ
         ラオケ大会を行い、議員の人柄を理解してもらい支持を広げ、確実なものにしている。(考えてみれば昔か
         ら共産党の後援会に入っていて、議員個人と旅行したり、話したことは一回もない。この辺が他党派と違う
         ところだ。)

 これに対して共産党は、選挙戦の数カ月前に、あなたが衆議院選挙の候補者ですよと言われても、「手勢」が全くない。A候補の姿がまさにそれである。朝の駅立ちはしているが、有効なビラはないし、応援の部隊もない。府会議員も市会議員も参加していない。一人で一生懸命訴えている。
(議員後援会を廃止し、党の後援会にしたのが共産党の最大の誤りではないかと思っている。)注5

 これはA候補が悪いというより、一つは党内序列の問題があると思う。彼の党内の肩書きは高槻・島本地区副委員長でしかない。(自民党は選挙区ごとに支部を結成していて国会議員(候補)が其の支部長である。権限もお金も握っている。)A候補には、お金も権限もない。おそらく党内序列は府会議員のM氏より低いと思われる。だから彼は、M氏が書いたビラを駅頭の朝立ちで配っている。(改めて問う、全選挙区立候補は正しいのか?参照)要するに本気で戦っているのか、党中央に対するアリバイ作りをしているのではないかと疑いたくなる。(全小選挙区に候補者を立てる。・・党中央の方針)

注5:1980年6月の衆議院と参議院のダブル選挙を前にして、日本共産党後援会として「名称と性格を統一・
         発展させる」ことにしました。同80年に開催された第15回党大会決議は、後援会を日常不断に活動する
         恒常的な組織として大きく発展させ、「特定の候補者だけの支持活動でなく、各種の選挙で共産党の議員
         候補者を支持して連続的にたたかえる、共産党後援会的な機動性をもった組織」として確立することを明
         確にしました。(2009年12月19日(土)「しんぶん赤旗」)

<国民は何を判断基準として投票行動を行うのか?>

  この問題の分析抜きに、選挙では勝てないのではと思っている。共産党は赤旗を拡大すれば、選挙で勝てると言うが、この図式は決定的に誤っている。さきに1000万円の寄付の問題で、共産党のカルト化の危険性を訴えたが、この「赤旗拡大と選挙の勝利」の話もカルト化現象である。なぜなら共産党という組織でしかこの理論は通用しない。もしこの論理が正しく共産党しか気づいていないのなら共産党は大躍進する。いくらこの論理を守って戦いを挑んでも一向に躍進できないのはこの論理は間違っているからである。にもかかわらず何十万もの党員がこの理論に従い不眠不休の戦いをしているとすれば、他の周りの一般国民の理解を超えており、この集団でしか通用しない論理はやはりカルト化である。

    国民は投票行動に当たって

1.人物本位でみている(候補者の肩書きが「党専従」これで勝てますか?

 共産党は、候補者本人の力量が選挙戦において最も重要なファクターだということを一切認めていない。党の政策の正しさを訴え支持してもらう戦術を立てている。しかし、国民はすでに無党派も多く、自分の選挙区の中でどの候補者を育てるかという視点で選挙戦に参加している。今回の選挙で民主党が不利だと言っても全員落選するわけでない。必ず当選してくる議員がいる。それは候補者の魅力が大きく影響している。選挙戦で候補者本人の果たす役割は5割以上あると私はみている。共産党はこの個人の能力(魅力)を全く重視していないから、最初から有権者の半数を逃がしている。

 他党派と国会議員(候補)の政治的力量を争う政治戦の中では、候補者の個人の力量(能力)を打ち出さない戦い方(注6)では全く歯が立たないのではないか。国会議員(武将)には、それなりのオーラという物がある。A候補にはオーラが全くない。これでは戦いにならない。(古い話で恐縮だが例えば白い巨塔の院長回診のようなイメージが全く浮かばない。・・・この先頭を歩くのが国会議員だ。)

  やはり、国会議員候補者は、赤旗を何部拡大したかではなく、どれだけ手勢を集めたか、武将としての器(政治的能力)のあるものを政治家にしていくこのシステムを採用しない限り、躍進はできないのでないか。A候補を見ているとつくづくそう思う。
 (同じ事例を何回も出して恐縮だが、40年以上前の話だが、京都2区で候補者を田端シゲシから寺前巌に変えた際、毎回次点(五万票余り)だったのが、トップ当選(111650票)であった。・・この事実が忘れられない。)

注6:A候補のプロフィールには、「1992年党活動に専任」と書いている(A候補のビラから)だけで、選挙戦で、
        全く役に立たない略歴である。国会議員に出る者の略歴ならウソでも(急きょ役付けしてでも)大阪府の「国
        民生活対策責任者」位の肩書きを付けて押し出すべきであろう。(国民との関係で肩書きを書くべき・・・
     「党活動に専任」などと書かれても国民から見れば、「それが何やね!」という意識だろう。)・・やる
       気があるのかと言いたくなる。

2.甘い話より、厳しい話(政策については・・・共産党は尖閣列島ばかり)

 私は小泉氏以降の政治状況に注目している。小泉氏以前の多くの政治家は常に甘い話をして国民をだまして自らの集団(政党)に組織していくものだと思っていた。ところが小泉氏は「自民等党をぶっ壊す」、「あるいは痛みを伴う改革」を訴えたが、これに熱狂的支持が集まった。この系譜を引き継いだのが橋下氏である。彼も既得権益の打破を叫び、一斉地方選挙で勝利した。今回の選挙でも、彼ははっきりと年金の支給年齢を65歳から70歳ぐらいにすると主張しているが、彼の支持率は下がらない。これは小泉氏の「痛みを伴う改革」路線の延長である。

 国民は、閉塞感に陥った今の状況を、簡単にバラ色の世界に変えることはできないと感じ始めている。すべて甘い話はどこかに落とし穴があるとみている。小泉氏が行った、「痛みを伴う改革」というスローガンは、自らの生活が一時的に悪化しても将来の展望がその中にあるのならそれを支持しようという物である。この主張の方が「嘘」がないと国民は理解したと思われる。

 橋下氏は、何を言えば勝利するかを、この間の選挙から学んでいる。国民は閉塞感のある社会の破壊と新たな未来の創造を望んでいる。(この「破壊」にこそ鍵があると思われる。)

 共産党のこの間の三枚のビラは、原発問題がなく、消費税(表面)、尖閣列島(裏面)である。これでは選挙は戦えない。

<選挙で競い勝つ者はだれか・・・ディベート力(やる気・元気である)>

1.選挙はテレビというメディアの中での格闘技だ

 私はこの間のテレビで各政党の代表者が集まって議論しているが、やはり橋下の一人勝ちだと思ってみている。彼は、この選挙戦で大きな失敗を繰り返している。それをすべて詭弁で乗りきっている。

 例えば彼は、石原氏と野合し世間の風が強くなると、自治体のトップに立ったことのある人間でない者は、国のかじ取りはできない、我々維新は東京都と大阪のトップの集まりである。だから我々が天下を取ることが正しいと主張している。これに対して、共産党からはその起弁をつぶす発言が全くない。こんな論理は嘘八百である。それなら横山ノックや東国原が一番向いているのか、というような切り込みを入れなければ勝てない。

 また彼は脱原発を降ろしたが、いやそうではない。原発に対するルールの厳格化が必要である。これなしに原発反対というのはナンセンスだと主張している。これに対しても有効な反論がなされていない。

 この間維新に対して有効な批判を行っているのは渡辺喜美氏だけである。彼は「2本維新の会」と揶揄し、「じゃんけんで決める」馬鹿げていると反論した。これは結構ダメージを与えている。原発問題では、原発反対を党首である「石原氏が言わない限り信用できない」と追求すべきである。これこそが渡辺氏の言う「2本維新の会」である。

 要するにテレビでの各政党の幹部の討論を見て、みんなは判断している。その中でやはり橋下は輝いている。しかしこれはすべて詭弁である。それをその場で崩さない限り勝ち目はない。

 私はオウムの上祐がやった「ああ言えば上祐」というディベートを見て、その後ディベートという物に対する日本人の考えが変わったように思っている。あの時も上祐の言うことはおかしいと思いながらもみんなが引き込まれて行く。上祐フアンがたくさん増えた。この延長線上に、小泉氏や橋下氏がいるとみている。国民はテレビでの討論を格闘技の視点でみている。だれ(どの政党)の発言に最も勢いがあるか、勢いのある人に期待できるとみている。

 橋下は、太陽の党と野合し、すべての政策を捨てた。しかしあまり支持は減っていない(マスコミの調査で)このことからもわかるように、国民みんなが政策を読んで判断しているのではない。政治家としての能力(魅力)があるか、否かを、テレビから嗅ぎとろうとしている。(残念ながらこの国民の目は必ずしも真実を見抜いていない。)

 驚いたのは、長谷川幸洋(東京新聞論説副主幹)までが、原発問題については橋下氏のルールの厳格化が一番正しいと言った。(私はこの人の論説が好きだった)それくらい橋下の主張にはバイタリティーがある。

2.理論戦線で勝利しない者は多数派を形成できない。

 私は「朝まで生テレビ」を良く見る。この中で当初一番輝いていたのは上田耕一郎氏であった。その後、舛添要一氏時代があり、現在は、姜尚中氏さんだと思っている。

 共産党は理論戦線で後退し、ここでの戦いで勝利できないことが、若者を引き付ける力を失っていると見ている。 若者とりわけ学生は、やはり理論戦線で勝利しない政党に魅力を感じない。

 あれほど沢山の理論家がいたのに、なぜ今の共産党は理論戦線で頑張れないのか、とりわけ小沢裁判で、検察の果たした国家的犯罪を追及出来なかった事と、震災後の原発のメルトダウンに遭遇して、原発問題について「安全優先の原子力政策」で一斉地方選挙を戦ったことが、共産党の「反権力という看板」に陰りが見えてしまった。

  先にも述べたが、小泉氏や橋下氏が敵を明確にすることによって支持を集めている時に共産党は敵を曖昧にして、自分の立ち位置が全く分からなくなってしまったように見える。

 アメリカ帝国主義と日本独占資本主義が敵だったのに、いつの間にかアメリカと財界が「二つの異常」とか「二つの害悪」と語られ、最終的には「二つのゆがみ」という言葉で表現されている。(「ゆがみ」は修正すれば治る。・・・・・一番大切な規定がコロコロ変わるようでは信用されない。)(注6)

  さらに財界が敵かと思えば財界にほめられたと盛んに共産党の正しさを財界の発言で合理化しようとする。その誤りの典型例が、尖閣列島の共産党の方針である。「領土問題で紛争がある」ことを認めて中国と交渉に入ろうというのが共産党の方針であるが、この主張がなぜ正しいのかを、アメリカもそう言っている。あるいは米倉経団連会長もそう言っていると共産党は主張している。これでは敵はすべてなくなってしまう。

  ちなみにたけしのTVタックルで、穀田氏が自分の主張の正しさをアメリカもそう言っていると主張した際、民主党の原口議員が、「共産党がアメリカが言っているから正しいでは、自己矛盾だ」と厳しく主張して一蹴した。こんな議論では国民を納得させることはできない。

  高槻の共産党のビラは、一枚目と2枚目はそっくりであったが、2枚目は、アメリカや財界が言っているから共産党の主張が正しいは消えていた。
  そのおかしさに気がついたのか、たまたまなのかわからない。ただ、高槻の政治水準は最低だ。宮内庁の「篳篥(ヒチリキ)を守れ」など)もう国民のための政党だと胸をはて主張できなくなっている。悲しい限りだ、これでは選挙で勝利することは難しい。

注6:あくまで参考に列記しました。

 ★二つの敵

 1961年綱領では、「日本の当面する革命は、アメリカ帝国主義と日本の独占資本の支配――2つの敵に反対するあたらしい民主主義革命、人民の民主主義革命である」とされた。1994年の綱領までほぼ同一の表現であった。2004年の綱領改定時には「多数者革命」や「議会の多数を得ての革命の路線」との説明がなされた。


★二つの異常:日本共産党第25回大会決議(2010年1月13〜16)

 第二の任務は、旧来の政治の「二つの異常」をただし、党綱領が示す「国民が主人公」の新しい日本への改革をめざす国民的合意をつくることであ

★二つの害悪:

 ☆市田氏は、「今、国民の中に新しい政治を求める頼もしい流れが強まっている」と協調。原発ゼロを求める運動の広がりや環太平洋連携協定(TPP)反対での農協や漁協、医師会との一点共闘、米軍基地とオスプレイ配備に反対する沖縄の闘いなどを紹介し、「注目すべきは、これらの運動を通じて怒りの矛先が米国いいなり、財界中心という政治の二つの害悪に向けられていることです」と語り、「日本共産党はどの問題でも、二つの害悪を大本から断ち切る本当の改革のビジョンを示している。日本の政治に衝撃を与える躍進の流れを北関東・埼玉からつくり出そう」と訴えました(市田忠義書記局長を迎えて日本共産党演説会を開催2011.11.8から)

☆日本の命運かかった総選挙 「全国は一つ」で必ず躍進を真の対決軸 は自民党型政治か、日本共産党か”志位委員長が報告全国いっせい決起集会開く2012年11月21日(水) 赤旗

 志位氏は冒頭、総選挙の歴史的意義について「60年続いた『アメリカいいなり』『財界中心』という『二つの害悪』を特徴とする自民党型政治を断ち切る改革に踏み出す選挙と位置づけてたたかいます」と述べました。

  ★二つのゆがみ

  総選挙政策 日本共産党の改革ビジョン、60年続いた「自民党型政治」のゆがみを断ち切り、「国民が主人公」の新しい日本を「提案し、行動する。日本共産党」の躍進を訴えます。2012年11月26日日本共産党

 「アメリカいいなり」「財界中心」という「二つのゆがみ」を大本から断ち切る――この大仕事を担える政党は日本共産党しかありません。自民党型政治か、日本共産党か――ここにこそ、今度の総選挙の真の対決軸があります。