日本共産党 最近おかしくないですか

  共産党がネットの活用?
     ネット活用経験募集します!・・・回答はファックスで?!


 10月30日の赤旗5面に、衆参国政候補者の方を対象に「ネット経験募集します!」とう共産党にしては珍しい記事が載っている。しかしこの経験の報告は、ファックスで「赤旗選挙あて」に送るシステムになっている。

 この記事は何かおかしい。「ネットの経験を募集します!」ということは共産党もネットの活用の重大性に気付いたということだと思われる。しかしその回答が、ネットを通じてではなく、ファックスでというところが共産党らしくて面白い。共産党は、ネット社会が到来しているのに、まだ一時代後ろを走っている一周遅れのランナーだということを表している。

 すでに橋下徹氏などは、1日に何十通という情報をツイッターで発信し、88.6万人のフォロワーがいる。ちなみに、政治家で人気のあるのは、1位が橋下徹氏、2位が片山さつき氏、3位が安部晋三氏、4位が山本一太氏、5位が佐藤正久氏(元自衛隊)である。橋下氏以外は全員自民党である。(23位までは自民党、24位に東国原氏、25位に片山虎之助氏が入る。)橋下氏にいたっては、芸能人も含むランキングでも有吉弘行、篠田麻里子(AKB)に続いて堂々と3位にランクインしている。

 国民を政治的に組織して行く上でツイッターに効果があることは、アラブの春や、首都圏反原発連合の官邸前行動の成功を見ても、十分認識されている。最近の事例で言えば、尖閣列島問題での中国のデモ(暴動)もツイッターが大きな役割を果たしている。 

 共産党は赤旗の拡大に固執し、これらネットメディアの活用に全く対応できていないこともこの間の衰退につながっている。最近アメリカの週刊誌「ニューズウイーク  」が紙での発行を終了し、電子版のみにするという記事が載っていた。すでに紙媒体は、電子媒体にのっとって変わられる運命にある。

 この時代の流れを理解せず、未だに赤旗拡大で世の中を変えるという共産党の方針は、川の流れに逆らって棹をさす方針であり、幾ら立ち向かっても、流れに勝てないのが現状である。この現実を直視しない限り、共産党の反転攻勢はありえない。

 このネット活用の記事のおかしさは、上記に述べた以外にも、対象者を国政選挙の候補者に絞ったことも問題がある。ネット化への対応は全党を挙げて取り組むべき課題である。

 私はこのサイトを立ち上げた理由に、以下の文書を記した。

 ★ 今共産党に必要なこと

         新聞(赤旗)という既存のメディアから脱却してインターネットの世界を大切にする事だとおもっています。各
     級議員は必ずホームページを立ち上げ、国民の意見に耳を傾ける。頂いたメールには必ず返事を出す。こん
     なことから改革を始める必要があるのではと思っています。

  という一文を載せた。

 なぜこの文書を載せたかというと、私は15通の意見書を各級機関に送付した。その際府会議員にも送付した。(大学時代の友達であった。)しかしメールを受け取ったという返事すらくれなかった。私が「失礼だ!、メールを受け取ったぐらいの返事をくれ」と要求し続けたら、その府会議員は400字詰め原稿用紙6〜7枚くらいの返事をくれた。

 この時点で、ひょっとしたらメールを返すノウハウがないのではと疑いを持った。

 400百字詰め原稿用紙に書くより、パソコンを使えばよっぽど早いのに、原稿用紙で送られてきた手紙にはビックリした。共産党は「生意気なのではなく、電子化に遅れをとっている。」こんなところに真実があるのではと思って、上記文書を載せた。

 更にこの文書のおかしさを付け加えれば、この指令を国政選挙の候補者に限定するならわざわざ赤旗に載せなくても、通常の内部の指令系統で指示を出せばよい話である。赤旗に載せる以上は、党員だけでなく広く読者の方から意見を募集するという趣旨でなければならない。党員でもないものが、党内の事務指令を読まされる必要は全くない、無駄な記事だ。

 何をしても間が抜けている共産党の姿を現している。

資料:10月30日(火)赤旗5面の該当記事

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