迷走する共産党、今頃「わたし候補」をおろす。


 共産党は自らのお粗末さを世間に公表してしまった。「わたし候補」の大阪市長選からの撤退である。結論は正しいが、なぜこの結論が今頃でたかが重要である。
  結局大阪府委員会は今回の選挙戦の意義を最後まで判らなかった。橋下徹という稀代のペテン師が「独裁」を狙っている。これを阻止することが今回の選挙戦(政治決戦)の最大の課題だ。これ以外には何もない。この把握ができなかったため、つい数日前まで橋下も平松も同じという見出しを掲げている。(10月25日赤旗
 それと何回も主張しているが、「独裁ノー」の政治的方針が決まった後も、赤旗やビラは相変わらず、これ以外の論調を述べている。(この「おばかさん」達がなぜ粛清されないのか不思議だ。)
  今日入った梅田氏のビラ、またもや「独裁」の文字は一切ない。書かれている内容は、

◆梅田章二が語る大阪府政をめぐる3つの焦点
  ○防災や原発をどうする?
  ○くらし・経済の立て直しは?
  ○府政運営・教育は?

とノーテンキな内容を並べている。(相手と切り結ばないビラは全く意味がない)

 今回の選挙はまさに権力の争奪戦です。誰が大阪府という権力を握るかの戦いです。そのときに、橋下徹の権力的野心を暴き、橋下徹が大阪を握ることが、日本の民主主義にとって危機なのだということを前面に立って戦わない限り、全く無内容な戦いになる。
 選挙そのものを、一般的に捉え、政策で訴える(お人よしにもほどがあります)この選挙は、今投票すれば橋下徹が勝つのです。橋下徹の集団催眠が成功しているのです。橋下徹の危険な体質を宣伝し、集団催眠から府民を解放することなく、選挙で勝利することは絶対にありません。(共産党はこれが見抜けていない。)
  それほど危機は現実のものになりつつあるのです。その危機感の下に選挙は戦われるべきであって、「防災や原発をどうする?」この全くピントのボケたスローガンは何ですか、今頃府民に「どうする?」などと問いかけている「バカ」がどこにいるのです。原発について語るなら(ビラに書くなら)、最低限「「原発ゼロ」を目指します。」です。
  こんなビラしか出せないのなら「梅田候補」も降ろすべきです。戦いの場(一大政治決戦)にピンとはずれな議論をし、もし梅田候補の獲った票が基で、「維新の会」にやられるようなら元も子も亡くなります。梅田候補も身を引くことをお勧めします。

  以下参考に今日の赤旗、毎日新聞、民新の記事内容に触れます。
◆毎日新聞:共産・渡司氏が撤退
◆赤旗新聞:わたし氏の記事が全くなし
◆大阪民主新報:命と暮らし守ろう 梅田・わたし両候補訴え(写真入)
 なぜ、こんなちぐはぐなことになるのか疑問だ。(中央の直接指導が入っているのか)
わたし氏の活躍の報道は大阪府党のささやかな抵抗か?