前衛性を放棄した共産党はどこへ向かうのか



 6月7日付赤旗9面【党活動】欄にまたまた馬鹿げた記事が載っています。囲い込みの記事で見出しは「日刊紙があることを知らない人もいる」サブタイトルで「日曜版読者に勧め二つ返事でOK」という記事です。

 内容は、大分県日田市の市会議員が日刊紙を拡大したというものですが、購読してもらったきっかけは「私自身、入党してから数年間、日刊紙があることを知らなかったから。ひょっとしたらその人も知らないかも知れないと思った」ことでした。と書かれています。

 赤旗1部の拡大がよっぽどうれしかったのかも知れませんが、この記事は共産党がすでに革命政党としての意識や政治水準さらには規律が守られていないことを自ら白状した記事になっています。

 まず、共産党の市会議員にもなる人が、党に入って数年間日刊紙があることを知らなかったという内容です。私の常識からすれば、問題だらけです。

  @赤旗を読んだことも無い人を党に加入させている。

  A入党後も党の機関紙を購読することを進めていない。

  B支部会議で例えば四中総などの回し読みを行っていない。

         入党して数年立っても赤旗新聞を見たこともない

  Cこんな人物を市会議員としている

        私自身こんな市会議員を沢山見てきている

 これが共産党の現状だということを公に認めてしまった。こんなことは内部で処理すべきで外部に漏らすべき情報ではない。(これを記事にしたということは、まだまだ党内に赤旗の存在を知らない党員がいることを認めたことになる。馬鹿げた例外と見ていない。)

 そもそも共産党は赤旗の拡大を党と大衆のつながりを深めていく手段として選挙戦の勝利の最大の保障と捉えている。現在の【党活動欄】を読んでいると、夫婦で2部取ることにしたとか、赤旗を取っていない生活困窮党員にみんなでカンパして取ってもらったなど、党内の問題を取り上げ公表している。(参照:「大運動」を飛躍の起動へ これって本当に信じているのですかね?)

 夫婦で赤旗を2部取ること、あるいはみんなでカンパして党員に赤旗を取らす事と、共産党と大衆のつながりが広まることとどう関係があるのか、正に蛸が自分の足を食うという最後のあがきを天下に公表しているだけである。  

 これで革命政党といえるのか。ここまで内部事情を外部に公表すれば、公安は手持ち無沙汰で困っているだろう。