共産党の選挙公約「震災の復興支援」はどこにいったのか?       意見書 10


                                                                                      平成23年5月21日

日本共産党中央委員会 様

               

 私はこの間「意見書」を9通、中央委員会、大阪府委員会、M府会議員、高槻市市党に差し上げていますが、中央委員会以外は返事がありません。ただ私も痺れを切らし、地元の市会議員であったK前議員に頼んで市委員会宛へ紙ベースで再度意見書を出しました。その後K議員から電話で「Mさんに手渡した。回答はするといっている」との電話がありました。また、市委員会のAさんという専従が電話してきて、「回答は7月まで待ってくれ」と言われました。(大阪府委員会は「だんまり」を決め込んでいます。M本人も黙っています。)その際、「何時まで原発の安全点検にこだわっているのか」とAさんに批判した際、共産党の政策は今でも「安全点検」だといわれました。私は赤旗を読んでいるのか、すでに「見出しは脱原発だ」と言うと、だから最新のビラを見てほしいといわれファクシミリで最新のビラ(高槻民報11-20 5月15日版)が送られてきました。確かにこのビラは最近の共産党の政策が反映されたビラに仕上がっています。しかし、このビラが市内にまかれたのかは把握していません。

 以下高槻市共産党市会議員団に送った「意見書」です。(続き番号の「10」とします。)

 日本共産党高槻市会議員団市政資料(発行:日本共産党高槻市会議員団)というビラが赤旗に折り込まれ、入っていました。この内容を見てまたもや唖然としました。

  一面は、日本共産党議員団 新たな構成でスタートします。という見出しをつけ、一定の記事を書いていますが、選挙期間中のお礼と、5議席から3議席に減った事実とお詫びが無く。「3議席を獲得しました」と紙面の三分の一を使い客観的に報じています。

 さらに、残りの三分の二は今城塚古墳公園と今城塚古代歴史館(4月1日からオープン)と高槻市の広報紙のような記事になっています。裏面には、「木造住宅の耐震診断・耐震改修補助希望者全員が利用できるように」という見出しと記事が二分の一を閉め(これも市の広報記事です。)、その他四分の一で政務調査報告、もう四分の一で6月議会の日程を載せています。

 そもそも選挙戦終了後初めての議会に望むにあたって、報告しなければならないことは「選挙戦で訴えてきた政策の実現に向けて、6月議会で次のような提案をしてがんばります。」という記事でなければならないと思いますが、選挙戦で訴えた政策は見事に吹っ飛んでいます。

  こんな無責任な党を誰が支持するのですか、なぜこんな簡単な事さえあなた方にはわからないのですか。私は地方選挙で震災からの復興を最大の争点にするのは誤りだと主張してきました。また、「命を守る政治」を最大の争点にするなら、「安全点検」なく「脱原発」だと主張してきました。しかし共産党はポスターで「復興支援・原発総点検」、「自然エネルギーの促進を」を訴えてきました。この経過から考えると、6月議会に向けて「復興支援・原発総点検」の具体的方針を出すべきです。

 木造住宅の耐震診断は、高槻市の政策であって共産党の政策ではありません。さらにこれは今後来るかも知れない地震対策です。共産党の第一の政策は「復興支援です」この中身を語らないと、中身が無いのに選挙の争点にして戦い、選挙が終われば何も無かったような顔をするという、まさに悪徳代議士の見本のような手口です。

  小泉さんは「膏薬」は、はがせばしまいだといわれましたが、それとどう違うのですか、何の展望も無く「復興支援」や「原発総点検」を掲げて戦っていたとしたら、選挙を愚弄するものです。マニフェスト選挙というものが、この間定着し、各政党は頭を絞って政策を考えています。政権与党ともなれば、その実施率が問われ、民主党が苦戦していることはみんな知っています。共産党の公約(マニフェスト)は、公約でなく膏薬ですか。選挙が終わりポスターの撤去とともに、その公約(膏薬)ははがされてなくなるのですか。

  何かむなしく、悲しくなりませんか、一生懸命訴えたことが、具体化さえできずほっかむりして逃げている姿が恥ずかしくないですか。それともそのような政治的感性や良心はとっくの昔に置き忘れてきたのですか、共産党議員団の主張を是非お聞きしたいと思っています。                              

PS:本日5月21日毎日新聞の朝刊に面白い記事が二つありました

1.大阪府知事の動き

  ★1面見だし、脱原発にメガソーラー

    大阪府が、大規模太陽光発電所「メガソーラー」建設のため検討を始めたことが分かった。

    これが、彼(橋下徹)が述べた脱原発の具体的政策です。このように展開していくのが政治家です。

  ☆橋下知事を批判するだけでなく、是非学んでください。

2.不破さんを評価

  ★近聞遠見・・岩見 隆夫

  赤旗に載った不破さんの論文は出色だった。日本の原発について歴史的、体系的に振り返り、なにしろわかりやすい。

 講義の最後で不破は次のように結んでいる。

      ☆原発からの撤退を戦略的に決断する。

   ☆安全優先の権限と責任をもった原子力の審査・規制体制を緊急に作り挙げる。

 と紹介されています。

   この基本的立場をなぜ共産党は選挙中に打ち出せなかったのか、徹底的な総括が必要です。

参考資料:日本共産党高槻市会議員団 市制資料